アニメ感想
年末に溜めると書くのが億劫になりそうなので、観終わったものから少しずつ。
言わんとすることは理解できるけど、勢い任せなところが見受けられるので、『リメンバー・ミー』とどうしても比べてしまうんですよね…。
何度も何度も書いているのですが、日常系アニメでありながら、変わりゆく日常を描くことで、逆説的に日常の大切さを実感させてくれる今作が大好きです。
まとめると「テーマは悪くないしコラボも上手くできていたけど、子供向けアニメ映画の尺には物理的に収まらない厳しさが垣間見えた」というところでしょうか。
今作の最大の魅力は「制作陣の絶妙なバランス感覚からくる、分かりやすい面白さ」なのではないかな、と。
現実と虚構の曖昧さ、と書くと、どうしても「難解なのでは?」とか「単純な面白さに欠けそう」みたいな印象になりがちなのですが、今作は全くそうではないのが素晴らしい。
5人になったことで、個々のキャラクターの関係性のウェイトが相対的に上がっており、特に可可とすみれの掛け合いは楽しく観ることができました。マイベストは10話。
続編を除けば『王様ランキング』『プリマジ』『サクガン』『先輩がうざい後輩の話』『電池少女』辺りは期待できそう。
秋クールは例年通り数が多そうだし、果たして何作観られるやら。
1部よりもアクションシーンが多くて見応えがあり、1部以上に映画館で観た意味がある作品でした。
キャラクター文芸をしっかりやりながら、スチームパンクの雰囲気も楽しめる。
雄大な仁淀川、ひなびた土讃線。照りつける日差しに、湿度が高そうな雨。映画館の大きなスクリーンで「夏」を体験することができる、アトラクション的な要素が、1つの長所ではないかと。
今年観たアニメ映画は『シンエヴァ』『ポンポさん』の2強でしたが、『天カス学園』もそれに劣らない良作。お勧めです。
『きんモザ』シリーズのファンなら観てハズレはないのでは、という印象。
とにかく躍動感がすごい。序盤、オセオン市街地でロディを追いかけるシーン、デクの能力も相まって、完全に『スパイダーマン』でしたね。
1人の女性の半生を振り返る、という作劇の中に、「70年代からの台湾史を振り返る」というテーマが内包されており、これがなかなかに重い。
あれから2年経った今、「異分子との相互理解」を掲げたメイドラゴンという作品の続編が放送されている。自分は前向きなメッセージだと捉えています。
如何様にも考察できそうな深みがありつつ、エッセンスは割と分かりやすい。
夏は精力的に観ていけたらいいかな。例年通りなら数も少なめなはずですし。
「何がやりたいか」はすごく分かりやすいし、メッセージ性は強かったんですが、ストーリーそのものの面白さがあってこそだよね、という。
一気に書くと長いし、観終わっていない作品も多いのでとりあえず観終わったものから。
あらすじもへったくれもなく、全12話、ひたすらバトル&回想。これはネトフリという媒体だからこそだよな、と思いました。1週ごとに観るよりまとめて観た方が絶対面白い。
コミュニケーションの手段や承認欲求のために創作物を”消費”している人でなく、創作物と向き合うのが好きな人は楽しめるはず。
作風そのものが、冒頭の「わからなかったらやってみよう!」に集約されている、とてもチャレンジブルな作品だったと思います。
アニメの数が多すぎて、1話すら観てない作品が多すぎますね。まあ全部追うのなんか土台無理な話なんでいいんですけど。
2021年度も面白いアニメに巡り会えますように。
衒学的側面が強いので、一体自分はこの作品の何割を楽しめてるのかいささか不安ではありますが、分からないなりに楽しむ、というのも一興でしょう。
まず相手を信じねば、相手も信じてくれない。簡単なようで難しいテーマでしたね。
シンジの手に世界が委ねられる、という意味で、間違いなくセカイ系の系譜なのに、不思議と独りよがりに見えない。
描かれているのは決して「終わらない日常」ではなく、色々のものが変わっていくからこそ、愛おしく思う「今」。