適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

いまを生きる ★★★★★★★★☆☆

いまを生きる、ってのは並べ替えでもお馴染みの「カルペ・ディエム」のことだったんですね。原題は「死せる詩人の会」らしく、こっちの方がわかりやすい…響きがかってに改蔵を思い出しますけど
全寮制の厳しい学校に奔放な教師が赴任してきて、少年達が次第に感化されていく、という筋立てで、「自由奔放な男子校」の出身者としてはどことなく懐かしさを感じながら見てました。キーティング先生のような
人に思春期に出会うと、感化され、神格化されてしまうというのがいかにも「らしい」な、と…割と危ういですよねwゆうて結構先生も個性強いし、あれに従うのが「自由」なのか?というとまた違うような気も…
なので「行進しない自由を行使します」みたいなことを言うシーンは結構印象に残りました。後半は割とショッキングな展開で、最後これどうなるの?って思ってたらあの皆で立ちあがるラスト。感動的でしたね


…だったんですが、結局あの後どうなるの?というところまで考えると微妙な気分になるのも事実ですね。「規律」と「自由」というのは一見対極の概念に見えて、実際は自由があるところには責任がついてくる、つまり
責任を持って規律を守るからこそ自由がある、というのを学生時代に身をもって体感した身としては、結局学校や親に勝てないのでは…という見方をしてしまう。もちろんあの親は無理解だと思うし、校長もひどい人間だとは
思うんですけど、単純にラストを絆の勝利、で片付けてしまうのは何か違うような…名作だとは思ったんですがなんとも消化不良感のある作品でした。多分あと10年早く見ていたら感想が変わったのかもしれないですね。