タイミングが合わなさそうだったので、結果的に前編も後編も公開初日に見に行くことにしました。劇場は年齢層の高いオタクで埋まってました。怖…
結論から言うと『オルタナ』より面白かったです。『オルタナ』との違いとしてはまず、『プログレ』は元の『フリクリ』の続編として制作されていた点でしょうか。
アトムスクを追うハル子、というのは終盤に話の核心になっていましたし、OVA版より時系列後の話なんだな、と思えるところがいくつもありました。
あと『オルタナ』を観た時に感じた、「劇場で見ると6本のOVAの寄せ集めに見える」という欠点についても、今作も各話毎に監督が違うとはいえ、一つの繋がったストーリーになっているように思えました。
ただ、一番圧倒されたのはキャストの演技力ですね。見る前の疑問として、そもそもハル子、ラハルを新谷真弓さん以外が違和感なく演じられるのか?という根本的な疑問があったのですが
観てみると、林原さん演じるハル子に圧倒されました。元をリスペクトしてあれだけ寄せることができるのか、という感動。冒頭のメガネ教師だった時の長口上も流石すぎる。
そして水瀬さんが演じるヒドミですね。ストーリー上、キャラクターが180度変わるような子だったんですが、ダウナー系も萌え系もできる、言うなればゆかりんのような水瀬さんの持ち味が
遺憾なく発揮されていたと感じました。あとはともよちゃん演じるアイコ。本当にアイコちゃん良いキャラしてたな…。これもともよちゃんのよくばりセットみたいな感じ。なんか言葉にすると気持ち悪いな…(
『オルタナ』の時に『フリクリ』らしい難解さがそこまでなかった、と感じたのですが、『プログレ』も同じくOVA版よりは難解に感じませんでした。精神世界みたいなものは頻繁に登場していましたが
メインのストーリーはあくまでも現実世界で進むし、青い思いを逐一言葉にしていってくれるので付いていきやすい。もちろんよくわからない部分はありますけど、勢いで大枠は分かる、というレベルだったと思います。
感想を上手くまとめるのが難しいですが、一言でいうと「熱量のすごい作品」でしょうか。あとメインキャストのファンだったら絶対観に行くべきだと思いますね。声優ってすげー、って実感する2時間でした。