適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

幼女戦記 ★★★★★★★★☆☆

映画の評判が良さげだったので観に行こうかと思い、アニメも1クールならすぐ見てしまえるかな、という。オタクに必要なのは瞬発力。日付が日付なので申し訳程度に板チョコもかじりつつ。
ところでこの作品、タイトルが気持ち悪かったので1話も見ずに敬遠してて知らなかったんですが、異世界転生ものだったんですね。その辺を全く知らなかったので序盤驚きました。
今までは主人公っぽい金髪幼女の絵しか知らず、リアル系の『陸上防衛隊まおちゃん』みたいな作品なのかな?とか思ってました。ミリしらって恐ろしい上に例えから加齢臭がして悲しい。


逆恨みで同僚に殺されたサラリーマンが、金髪碧眼の幼女・ターニャとして異世界に転生して帝国軍で成り上がっていく、というストーリー。ガワは幼女だけど中身が徹底的な利己主義者、
というギャップが面白かったですね。利己主義者であることが戦場ではプラスに働き、功を成していった結果、本来主人公が望んでいた後方で安寧に出世する、という未来予想図と裏腹に
最前線に送られまくる、という展開もなるほど、と思わされました。利己的だからこそ、結果的に損害を少なくすることにも繋がり、信頼を得ていくという。異世界に転生した主人公が
活躍する、というプロットの作品はここ数年で沢山見ましたけど、結果としては似ていても、切り口が違うだけでこんなに印象変わるんだな、と良い意味での驚きを感じました。


ただ、魔法がある世界観とはいえ、割とシビアに描写された戦争アニメなので、この世界観に主人公の全能感があると、ちょっとマンネリ化するというか、若干緊張感に欠けるなあ、という
印象を持ったのも事実ですね。実際、撃たれて出血することこそあれ、ピンチに陥ることもあまりなく、(それが特徴でもあるんですが)味方に死人も出にくい。1クールを通して
あまり相手が強いと思えなかったので、戦争ものでそれはちょっとどうなのかな、と。まあ負けたら作品として成立しなくなりそうだし、こればっかりは仕方ないんでしょうけど。


もう一つ、ターニャを異世界に転生させた創造神「存在X」が興味深いポイントかな、と思いました。存在Xは創造神ですが、所謂大陸合理論的な考え方をしているターニャは神を信じない。
逆にマッドサイエンティストのシューゲル*1は逆に古典的というかプラトン的な理性主義者と言えなくもないですし、2人のような両極端な立場ではなく、もっと中庸というか
ある種プラグマティックな考え方の軍人・レルゲンも帝国にはいて、ターニャと対立する、とか。まあでも、この辺の西洋哲学チックな話は特に深堀りされたわけでもなかったし
そこまで重要な要素でもないのかも。もしくはアニメの尺の問題かもしれませんけど。どちらにせよ、ターニャがこれから神を信じるようになるとはとても思えないですがw

とりあえずこれで映画はいつでも観に行けますね。早速週末に行こうかな?でも調べてみたら全然上映してるところないですね。タイトルからしてニッチだし仕方ないか…。


あと声と演技力のオタクなのに声の話を忘れてましたけど、あおちゃんの聡い幼女はハマり役ですね。意識してなかったけど悠木・早見コンビだった。そして芳忠さん。最高すぎる。

*1:飛田さんが演じるマッドサイエンティスト、作品問わずホンマ好きなんですよね。ダンタリオン教授とか。