適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

プリパラとプリ☆チャンに見る”ポピュリズム”

クイズの時間が減った分を上手いこと創作物の鑑賞とブログの内省に振れていて割と良い感じ。年度始めにこれだけ心の余裕があるのは後輩に戻ったからですかね。先輩には申し訳ないけど…。


さて、昨日書いたプリチャンの納得いかなかった点について書き残しておこうと思うのですが、ラストが前作の『プリパラ』135話「スマイル0%」と似た展開だったので、まずその話から。
「スマイル0%」は、主人公・らぁらたちのチーム「そらみスマイル」と、2期のラスボス・紫京院ひびき率いる天才3人が集まったチーム「トリコロール」が対決するエピソードでした。


前評判も最強チームのトリコロール一色だった上、先にライブを行ったトリコロールが完璧なパフォーマンスを披露したことで敗色ムード濃厚のそらみスマイル。
ここでそらみスマイルが打った起死回生の一手、それは、演目を初代主題歌であり、作品の顔とも言える楽曲『Make it!』に変更する、というものでした。
そして、観客の圧倒的な支持を得て一気に形成を逆転し、辛くもトリコロールに勝利し、決勝に進出する、という流れ。そこで勝敗が決した時にひびきが言った言葉がこれ。


f:id:kaitopoketto:20190410010631j:plain


ポピュリズムとは「衆愚政治」とか訳される単語で、要は「実力はトリコロールの方が勝っていたけど、観客に迎合し、ハートを掴んだのがそらみスマイルだったから負けた」という
言ってみれば負け惜しみみたいなセリフなんですけど、1視聴者・観客として見た時に、ここでそらみスマイルが勝ったことは非常に納得のいく展開だったんですよね。
135話という長い積み重ねを経て、結成に至るまでの紆余曲折とか、突破してきた困難とか、そういう様々な思い出を、「初代の主題歌を歌う」ことで観客に思い出させて共感を誘う。
見方を変えれば、実力で劣っていると分かっているからこその一種の禁じ手なんですが、だからこそ「努力VS天才」を描いてきたプリパラの2シーズン目にふさわしい対決だと思いました。
技量が優れている方が必ずしも勝つとは限らない。対決においてそれを描くのって難しいと思うんですが、過去の積み重ねがあったからこそ、主人公チームの勝ちに説得力があるお話でした。


対してプリ☆チャンの50話「夢のプリ☆チャン、やってみた!」は、主人公・みらいたちのチーム「ミラクル☆キラッツ」が、トップアイドルユニット「アイランジュ」と対決するお話。
アイランジュの圧倒的なライブに会場が湧き、敗色ムード濃厚のキラッツ…って全く同じ展開なんですよね。ここでキラッツのライバルユニット「メルティックスター」が駆けつけ
2チーム合計6人で「ミラクルスター」としてライブをし、絆の力で観客の支持を得てアイランジュに勝つ、という流れ。多分ここにひびきさんがいたら同じこと言ってたと思います(


…で、この対決がモヤっとした点はいくつかあるのですが、まず、この対決自体が、アイランジュの1人、アンジュの引退を止める、という名目で行われているたいう点。
デザイナーの道に進みたいからアイドルを引退したいけど、私に勝てたら引退は取り消してあげる…という話だったのですが、デザイナーという目標があるなら、その道に進もうと
するのを止める、って本当に良いことなの?って思ってしまいました。その辺が掘り下げられそうな雰囲気を出してたのに結局あまり立ち入らずに流されてしまったのは少し残念。


2つ目に、主人公チームのキラッツが、現状伝説的な強さであるアイランジュを(ライバルとの共闘の結果とはいえ)破ったことに対する説得力の弱さ。もともと、1年を通して
キラッツ内部の不和とか、結成の紆余曲折とかはあまり描かれなかったので(もっとも、そういう重い作風ではないのも特徴なのですが)どうしても主人公チーム、特に主人公のキャラが弱く、
イマイチ伝説的なアイドルであるあいら・アンジュに勝ったことへの疑問が払拭できませんでした。そもそもライバルユニットのメルティックスターの方が強いだろ、とすら思ってしまう。
アイカツフレンズでピュアパレットがラブミーティアに勝った時も思ったのですが、あまり先輩アイドルを神格化して描写すると、軽く勝たれたら違和感を覚えるということなのかもしれません。
ファンに支持されて実力差を跳ね返した、という描写が自分の中で説得力を持つためには、主人公側にもそれだけの積み重ねが必要だ、ということですね。色々書いたけど2期は期待したい。