適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

十二国記 ★★★★★★★★★☆

何度か途中で止まっていたのですが、ようやく完走できました。骨太なので結構見るのに骨が折れる…。


ある日突然異世界に飛ばされた主人公の女子高生・陽子が王になるまでを描く第1章「月の影 影の海」がまずしんどい。人間不信になりそうなシーンが多くて見てるのがキツかったです。
楽俊が出てきてから割とマシにはなったものの…。それに比べると、3章の「風の万里 黎明の空」で、三者三様の人生を送ってきた陽子・鈴・祥瓊の3人が一堂に会する、という展開は
見てて面白かったですし、陽子が景王に返り咲くクライマックスのカタルシスはなかなか良かったです。逆に、2章と4章は番外編感があってもう一つだったかな…。


NHKらしいというか、いかにも道徳の授業の題材にでもなりそうな、高潔な倫理観を感じたのですが、逆にその日その日をそれなりに生きていくことを信条としている自分にとっては
割と受け入れがたいところはちらほらありましたね。鈴が清秀に「不幸だって言いたいだけで、本当に脱出したいと思えば行動すればよかっただろ」とか言われるシーンとかキツかった。
100年単位で下働きさせられて、それでもまだそんなことを言われなければならないのか、という…。辛さの尺度なんて主観的なものでしかないのだし、それは他人が云々するものでは
ないと思うんですよね。…と、横道にそれましたが、要は陽子は割と理想的な優等生なのでどんどん共感しづらくなっていくんですよね。そういう意味では、人間らしいところがある
鈴や祥瓊の方が好きでした。鈴に采王が言った「人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、その人が幸せであろうとしたからなのです」とか名言だと思います。


情操教育には良さそうだけど、今見るとテーマがストイックすぎて厳しいな、という感じ。あとオリキャラの存在意義が割と謎だったんだけど必要だったのかな…。