- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: Kindle版
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去年から今年にかけて放送されていたアニメ版がとても良かったので、原作も読むことにしました。個人的にはまだ2019年のアニメでこれより上はないですね。下半期はどうなることやら。
アニメと比べて、箱根で走り始めるまでは淡々としているのにまず驚きました。去年の話数単位10選にも挙げたキングのエピソードとか、完全オリジナルだったのか…。
小説ではアニメに比べて割とみんな最初からある程度乗り気だったんですね。これが所謂「メディアの違いを理解せよ」というやつか(ネタが古い)。
ただ、箱根駅伝が始まってからは、まるで自分も箱根を走っているかのように、一気に読めてしまうのはアニメと同じでしたね。いつまでも走っていたくなる。
むしろ、小説は地の文があるので、10人の心情がより伝わってきて良かった。アニメだとどうしても割愛されていたところもありましたからね。
必ずしも1通りではなく、各人に違ったゴールがある、ということ。時に孤独な中で自分と戦わなければならない、ということ。非チーム戦である競技においては共通の特徴かもしれませんが
かつて部活動で、そして今も対戦ゲームで人と競っている自分も、共感できるところがいくつもありました。箱根駅伝を見る目が変わったなあ。次の正月は少しでも駅伝テレビで見ようかな。