適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

薄暮 ★★★★★★★★★☆

会社の創立記念日の祝日を振り替えて4連休にし、片田舎から新宿まで観に行ってきました。ずっと楽しみにしていた作品で、ようやく観られるのか…と。


何度かここでも触れていますが、自分はヤマカンこと山本寛監督のファンなんですね。今回の『薄暮』についても、2年前にクラウドファンディングの企画が立ち上がった時点で
15000円というささやかな金額ではありますが、寄付をさせていただき、送られてくるメルマガを読みながら、完成を心待ちにしていました。


薄暮』は、福島県いわき市を舞台に、震災から心を閉ざしていた主人公の女子高生・佐智が、帰宅困難区域からいわきに避難してきている少年・祐介と出会い
距離を縮めていく、という、ただそれだけの中編。とても素朴で、難解なところは一つもない。とてもピュアな作品でした。山本監督はこういうものを描きたかったんだな、と。


今となってはP.A.WORKSとかもかなり有力ですけど、間違いなく「聖地巡礼」の一つの転換点である『ハルヒ』。『ハルヒ』シリーズの「聖地」に当時住んでいた自分にとって
あの作品との出会いは、当時かなり衝撃的でした。作品とその土地の描写が違和感なく溶け込んでいて、かつ再現度が高い。「行ってみたい」、そう思わせるものがあったからこそ
当時近所にいろいろなオタクが出没していたんだよな…。『薄暮』も、いわきの風景が美しく描かれていて、「今までのノウハウを詰め込んだ」とパンフレットに書かれていた通りでした。


佐智が所属している音楽部の描写もやたら凝っていたのは監督のこだわりなんでしょうね。こだわりといえば、要所要所に『らき☆すた』のセリフとか、『ハルヒ』『WUG』の
登場人物っぽいモブとか、ファンサービスが散りばめてあったのも嬉しかったです。とにかく、監督の新作がまた観られたのが本当に嬉しかった。お金を出して良かったです。


これで引退する、というのは本当ならとても残念ですし、また新作が観たいというのが正直なところ…。寄付ならまたするし。まあとにかく今はヤマカンありがとう、それだけですね。