適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

蒲田行進曲 ★★★★★★★★★★

気まぐれにアマゾンプライムの「プラス松竹」という松竹作品が観られるチャンネルの2週間無料に申し込んだので、折角だし色々松竹作品を観ていこうかと。
…というか、このサービスって最近始まったのかな…。知ってたら小津作品とかいちいち買わなかったんですが。まあ数百円だからいいけど…。


蒲田行進曲

蒲田行進曲

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


深作欣二(監督)×つかこうへい(原作・脚本)による日本映画を代表する人情喜劇の傑作!!
新選組」の撮影真っ只中、土方歳三に扮する“銀ちゃん”こと倉岡銀四郎は、敵役の坂本龍馬を演じる橘が、主役の自分より目立っているのが気に入らない。
さらに、最大の見せ場である“池田屋の階段落ち”のシーンが、命の危険を伴うため、中止になろうとしていた。
そんなある夏の日、大部屋役者のヤスのアパートに、銀ちゃんが子供を身ごもった女優・小夏を連れてくるのだが……。


オープニング後、ほどなくして流れてくる、タイトルと同名の主題歌。どこか懐かしい…と思ったら、蒲田駅発車メロディーですね。今更ですけど。
ウェア川崎や大田区産業プラザ。良い思い出も悪い思い出も色々ある駅なので、なんとも言えない気持ちになりましたが、曲自体はとてもキャッチー。
最近観た作品だと『第三の男』のテーマとか、『秋刀魚の味』の軍艦マーチとか、作品を代表する音楽があるのは良いですね。タイトルを聞くとすぐ想起されるような。


あらすじは引用した通りで、銀ちゃんがスキャンダルを恐れて、自分が妊娠させた女と手下のヤスを結婚させようとする、というクズ以外の何物でもない導入。
そこから「コレ(女房)がコレ(妊娠中)なもんで」と言って危険な役を次々買って出て日銭を稼ぎ、そんなヤスに少しずつ惹かれていく小夏…。
おっぱい丸出しの松坂慶子に、キレて家の戸棚を割り、障子を破り、妊娠中の妻に暴力を振るう平田満。無免許でキャデラックを運転しようとする風間杜夫
セクハラもパワハラモラハラもDVもなんでもありで、今だとコンプライアンス上の問題で絶対撮れないであろう作品。昭和なんだなあ、という感じ。


でも、作品全体を通して、役者の熱量がものすごいんですよね。楽しんで作っているんだなあ、というのが伝わってくるので観ていて面白い。
全体的に役者の演技がめっちゃオーバーだし、こんな人間いないだろ、みたいなめちゃめちゃな人間ばっかり出てくるのに、終盤はちょっと感動する。
…と思いきや、ラストは結構意外なオチで面食らいました。冒頭のナレーションを思い起こせば予想できなくはないか。
オーバーリアクション気味だったのも、こういうメタ構造にすると回収できてしまうんだな、と。この辺は解釈次第なのかもですが、上手いと思いました。
人間喜劇が好きなのと、熱量に圧倒されたので、個人的にはかなり好きな作品。深作欣二監督の映画って全然観てないから色々観てみようかなあ。