ロマンスドール ★★★★★★★★☆☆

ロマンスドール

一目惚れをして結婚した園子と幸せな日常を送りながら、ラブドール職人であることを隠し続けている哲雄。
仕事にのめり込むうちに家庭を顧みなくなった哲雄は、恋焦がれて夫婦になったはずの園子と次第にセックスレスになっていく。
いよいよ夫婦の危機が訪れそうになった時、園子は胸の中に抱えていた秘密を打ち明ける……。

『百万円と苦虫女』を観た時に、タナダユキ監督で蒼井優主演の作品がちょうど公開されてるし観ようかな、と思ったのですが、近所でやってないし…と思っているうちにコロナ禍。
レンタルが始まっていたので借りてきました。あんまり調べてなかったんですけど、結構すごいあらすじだった。主人公がラブドール職人って。

抱えていた秘密というのが末期がんで、そういう系か…。ってなりましたけど、自分をモデルにラブドールを作ってほしい、というのは大分特殊な愛の形でしたね。
純愛ものとしては佳作だと思うんですが、盛り上がりが序盤～中盤に来るぶん、ラストがちょっとインパクトに欠けた印象。寂しさを感じる余韻は、意図通りなのかもしれませんが。

あと、題材が題材だけに、R-18でやった方が良かったんじゃないかな、というのは思いますね。このお話で描写に制限があると、どうしても伝わってくるものに限界が出てしまうと思うので。
例えば胸の質感の場面とか。公開が限定されてしまうし、このキャストでそれは無理だったのは分かるので難しいですけど。決して蒼井優のヌードが観たかったわけではなく。