適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

ありふれた職業で世界最強 ★★★★★★☆☆☆☆

第1話 奈落の底の化け物

第1話 奈落の底の化け物

  • 発売日: 2019/07/09
  • メディア: Prime Video


“いじめられっ子”の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。
つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ
異世界でも最弱の彼は、あるクラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまい――!?
脱出方法が見つからない絶望の淵のなか、錬成師のまま最強へ至る道を見つけたハジメは、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。
「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」 奈落の少年と最奥の吸血鬼による“最強”異世界ファンタジー、開幕!


所謂異世界転生モノ。類似の作品が多い中、今作で特徴的だと感じたのは「主人公だけでなく、クラスメイト全員が異世界に転生する」点。
…なんですが、導入でそこについて全然触れないという謎の不親切さ。一人で迷宮を彷徨っているところから始まり、途中で断片的に回想が挟まる。
何となく設定を理解したところで主人公の性格が豹変して最強になる…という、感慨も何もないスピード展開で、掴みの弱さがひどい。当時は1話でドン引きして観るのをやめてしまったし。


2話以降はハーレム要素のあるハイファンタジーとして観られなくはないかな、というレベルでしたが、バトルシーンのCGがショボいという致命的な欠点が目に付きました。
1話のベヒモスを見て「えぇ…」ってなってしまったけど、100層のヒュドラも同等以上のヤバさだったし、最終話とか、一昔前のゲームレベルのCGだった。流石にちょっと…。
ショボいといえば、挿入歌を流してセリフ節約して展開を進めようとする手法が繰り返し使われるのも気になりました。どんな作品でも多少はあるけど、多用しすぎでしょ。


所謂ヘタレ系ではなく「目的達成のためなら手段を選ばない」という冷酷な主人公、献身的に従うユエ、コメディーリリーフのシアとティオ。キャラクターのバランスは良かったかな。
残念だなと思ったのが「主人公が最強になるまでが早すぎる」こと。1話はまるで早回しかよ、という展開の早さで、ここにもう少し時間をかけていれば説得力が違ったかも。
他のキャラも最強レベルのメンバーが多いせいで、CGのショボさと相まって、そこそこハードな世界観なのにも関わらず、戦闘シーンが面白くないんですよね…。


最初に主人公が絶望して…という展開、『盾の勇者の成り上がり』と通じるところがあるな、と思ったのですが、あちらは最初の絶望の描写が丁寧で、掴みがとても良かったと思っていて。
それと比べるとどうしても雑さが目立つ。結局、序盤以外は「ありふれた職業」って何だったっけ?というレベルでしか触れられていなかったので、タイトル詐欺まである。

これは『盾の勇者』の感想でも似たようなことを書いたのですが、所謂「ダークヒーロー」を主人公に据えるなら、それと同じくらい、敵の信念、建前に説得力を持たせてほしいんですよね。
今作だと、ハジメ以外のクラスメイトは殆どどうしようもないやつばかりな上に、描写も少なく影も薄い。相対的にハジメがマシかな?と思うくらいで、説得力が弱いと感じてしまう。
惜しい…というレベルに達しているかはともかく、少なくともこのアニメは(特に序盤の)構成がまずかったな、という印象でした。声を脳内再生して原作読んだ方が良いかもしれない。

リトルウィッチアカデミア ★★★★★★★★☆☆


魔女になることを夢見る主人公の少女・アッコがルーナノヴァ魔法学校に入学し、友人と様々な騒動を巻き起こす物語。
アッコが魔女の家系ではない日本人で、ホウキにも乗れない落ちこぼれ、という設定はふーん、くらいに思っていましたが、後半でその設定が活きてくる構成は良かったですね。
ストーリーの展開が遅いのでやきもきさせられましたけど、その分というか、単話完結のエピソードがどれも面白かったです。
8話「眠れる森のスーシィ」に一番センスを感じましたが、10話「蜂騒ぎ」で熊蜂の飛行が流れるのもセンス良い。14話「ニューエイジマジック」、18話「宇宙大戦争スタンシップ」も好き。


そしてトリガー作品一番の売りともいえる作画。とにかくよく動くし個性的。魔法祭とか、コンスタンツェの秘密基地(?)へ行く通路とか、最後の戦い辺りが印象に残りました。
最初にも少し書きましたが、アッコが魔法が使えない理由、そしてアッコの憧れであるシャイニィシャリオ。ここが繋がってくる後半がピークだったかな。


…とまあ、加点要素は結構あるのですが、一方で合わないなあ、と思った点もいくつかあって。まずはアッコの性格ですかね。熱血直情型バカというか。
もちろん、その気質で周りを巻き込んでいくからこそ物語は進んでいくのですが、流石にないわー、って思うところも結構あって。しかも成長するタイプの作品でもないし…。


あと、こっちのほうが大きいのですが、かなりのキャラクターがいて2クールなのに、「アッコとシャイニィシャリオの物語」に焦点が当たりすぎて他のキャラの影が薄いのが問題かと。
ダイアナの出自についてちゃんと掘られたのすらかなり後半だし、ロッテやスーシィですら、当番回があった後はせいぜい魔法祭くらい。
最後、みんなの力を合わせて奇跡を起こす展開になるのですが、アッコと他のキャラの積み重ねがもう少しあれば、もっと感動的になったのになあ、と思いながら観ていました。
トリガー作品、いくつか観ているんですけど、場面場面のインパクトは強いけど縦軸が弱いイメージがあって、観た後に残るものがあまりないように感じてしまうのがな…。


というわけで、全体的なストーリーが凡で、単話のクオリティと作画が良かったので、総合的に考えたら普通くらいかな、と。
それよりスーシィ役の村瀬迪与さん、新谷真弓さんみたいな演技がすごく強烈でした。どうやってこんな人材を見つけてきたんだ…。

僕のヒーローアカデミア(第4期) ★★★★★★★★★☆

第86話 垂れ流せ!文化祭!

第86話 垂れ流せ!文化祭!

  • 発売日: 2020/03/25
  • メディア: Prime Video


そういえば書いてなかったので。4期はヒーローインターン、死穢八斎會との戦い、そして文化祭。前半と後半で雰囲気がガラリと変わっていましたね。
分解と修復って能力として最強クラスなので、結構緊迫感がありました。ヒーロー側にも死者が出たし。ヴィラン連合にも出ましたけど。
ヴィラン連合というか、死柄木がどんどん悪役として魅力的になっているのが面白いですね。確信犯(本来の意味で)は強い。


一方、ジェントル・クリミナルとの戦いも、生死をかけた戦いではなかったですが、逃げられたら終わり、という条件が結構シビアでしたね。
しかしジェントルの過去が悲しかった。キャラそれぞれに信ずるところがあるのが今作の好きなところの一つですが、これは…。そしてラブラバ共々声が良い。大事なことですね。


そして文化祭編。観てる人全員思ってると思うので今更ですけど、耳郎ちゃん可愛すぎないですか?壊理ちゃんも笑顔になったし、86話は良かったなあ。
エンデバーもどんどん株を上げてきているし、5期も楽しみですね。作画がすごい上に話も面白くてキャラも魅力的だから本当に良い作品だと思います。

マイ・ベスト・アニメ10選⑥ ~ヒューマンドラマ編~

他ジャンルについては以下の記事で。
kaitopoketto.hatenablog.com

―――選出ルール―――


・基本的に放送年順に並べる。
・軽く紹介文を入れる。
・順位はつけない。
・複数ジャンルに跨っている作品については適当に分類する。


今回はヒューマンドラマ系(曖昧)。日常系よりもストーリーが展開し、学園系よりも恋愛がメインではないような作品を想定しています。主に部活モノ。
おそらく、ここ数年…というか、社会人になってからは、一番好きなジャンルですね。今でも無意識に青春の影を追い求めてしまうのだろうか。心は思春期、みたいな。

⑥-1.『カレイドスター』 (制作:GONZO 監督:佐藤順一 2003年放送・全51話)


放送順に並べるといきなり感動的名作の代名詞みたいなアニメを挙げることになってしまう。…いや、別にいいんですけど。
アメリカのサーカス集団「カレイドステージ」に憧れ、単身渡米した主人公・苗木野そらが、入団し、挫折を繰り返しながらトップスターになる様子を描いた作品。
やってやれない事はない!やらずに出来たら超ラッキー!やるとなったらやるっきゃ、ない!ない!ない~!」をモットーに、様々な困難に立ち向かうスポ根もの。
2クール目までは、他の団員やトップスターのレイラに少しずつ認められながら「幻の大技」を成功させる、という、そこそこ口当たりの良い展開なのですが
その後、メイが加入した3クール目辺りのそらの挫折は、当時観ていて結構キツいものがありました。だからこそ、それを乗り越えた4クール目のラストが感動的なんですけどね。

⑥-2.『ARIA』 (制作:ハルフィルムメーカー 監督:佐藤順一 2005~2008年放送・全52話)

ARIA The ANIMATION Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2015/12/24
  • メディア: Blu-ray


いきなりサトジュン監督作品が被ってしまった。舞台はテラフォーミングされて水の惑星「アクア」となった24世紀の火星にある入植地、ネオ・ヴェネツィア
そこでゴンドラを漕ぎながら観光案内をする「水先案内人(ウンディーネ)」の少女たちから見た情景を描いた作品…って、有名すぎて今更書く意味があるのか。
今作で好きなのは、何と言ってもネオ・ヴェネツィアの空気感。他の作品では味わえない、穏やかな時間が流れているんですよね。藍華の声も良いし。
それだけに留まらず、3期では先輩の結婚と引退を通して、今までの日常が永遠に続くものではないことと、逆説的に日々過ぎてゆく今の愛おしさを描いているところが好きです。

⑥-3.『N・H・Kにようこそ!』 (制作:GONZO 監督:山本裕介 2006年放送・全24話)


大学を中退し、4年ひきこもっている主人公・佐藤。ある日、宗教勧誘に来た女性に同行していた謎の美少女・中原岬が、佐藤をひきこもりから脱却させようと「プロジェクト」を開始する…。
佐藤、虚言癖があり、何をしようとしても途中で投げ出し、エロゲーにハマり、ネトゲにハマり、成り行きで自殺オフに参加して死にかけ、マルチ商法にひっかかり…と清々しいまでのクズ人間。
…でも、そんな佐藤に心のどこかで共感してしまう自分がいる。そういう意味では、人生において鬱屈とした気持ちを抱えたことのないタイプの人には楽しめない類の作品かもしれないですね。
終盤、佐藤がひきこもりから脱却した理由が、絵に書いたようなハッピーエンドではなく、リアリティのあるものだったのも好きなところです。勿論ヒロインが可愛いのも重要なポイントですが。
あと、3つある主題歌が、それぞれ毛色が違いながら、全てとても秀逸なんですよね。特に『もどかしい世界の上で』は正にマスターピース。『踊る赤ちゃん人間』も好きですけど。



『N・H・Kにようこそ!』ED2 牧野由依『もどかしい世界の上で』


⑥-4.『おおきく振りかぶって』 (制作:A-1 Pictures 監督:水島努 2007~2010年放送・全39話)


野球を観るのは割と好きなので、野球アニメは大体どれも楽しく観ているのですが、「一番好きな野球アニメは?」と考えたら、やはり「おお振り」になるかな、と思います。
主人公・三橋廉は弱気でウジウジした性格の投手。ストレートと4種の変化球を、正確にストライクゾーンに投げ分けることができる、という精密機械のようなコントロールを持っている。
バッテリーを組む阿部隆也は頭脳派の捕手で、配球や相手の得意・苦手な球種を暗記する驚異的な記憶力を持ち、2人のバッテリーと、同級生たち1年生からなる10人チームで甲子園を目指す。
この作品の何が面白いかって、シンプルに「試合の描写が占めるウエイトが大きい」ところですね。地方予選2回戦、昨年の予選優勝校・桐青高校との試合に、実に後半1クールまるまる費やす
まるで本当に高校野球の試合を観ているかのように作品世界にハマってしまうんですよね。野球は観るけどこの作品は観たことがない、という人には是非おすすめしたいアニメ。

⑥-5.『アイカツ!』 (制作:サンライズ 監督:木村隆一 2012年放送・全178話)


新人アイドル・星宮いちごがトップアイドルになるまでを描いた作品。今作の魅力はそれこそ折に触れて書いているのですが、一言で言えば「アイカツ!は人生訓」。
トップアイドルの神崎美月から星宮いちごへ、そして大空あかりへと繋がる、途切れることのないバトン。魅力を書き始めるとキリがないですが、結局、その永遠性が一番好きなところかも。
楽曲も素晴らしく、ストーリーが進行するにつれて歌詞に込められたメッセージが実感できるようになるのもとても楽しい。話数の多さに最初は驚きますが、気付いたら全話観終わっています
原理主義者ではないですが、特にファーストシーズン(第50話まで)は出色の出来なので、「女児向けアニメはちょっと…」と敬遠せず、是非観てもらいたい作品ですね。

⑥-6.『プリティーリズム・レインボーライブ』 (制作:タツノコプロ 監督:菱田正和 2013年放送・全51話)


いつも戯れに視聴した作品に点数をつけているのですが、満点はあまりつけないようにしていて。その中で「10点満点じゃ足りないだろ…」と思うほど面白かったアニメ。
ダンス・ファッション・歌を融合したフィギュアスケートのような競技「プリズムショー」を題材に、プリズムスターを目指す6人の少女たちを描いた群像劇。
大きく分けて主人公サイドの3人と、ライバルサイドの3人に分かれるのですが、4クールに渡って展開される人間ドラマがとにかくアツく、そして重い。
親世代の確執、幼少時代の因縁、過度な期待と束縛、甘酸っぱい恋愛等々…。それぞれが様々な困難を乗り越え、競技に挑む様子はとても感動的でした。
前シリーズの「終盤のカタルシスが素晴らしい」という魅力をそのままに、6人それぞれの掘り下げやシャッフルユニットなど、最後まで飽きさせない構成が本当に見事。
重すぎて土曜の朝に子供が観るには辛い内容であること以外に欠点が思いつかない。放送中の任意のアニメを4本切って、まずこの作品を観るべき。

⑥-7.『ピンポン THE ANIMATION』 (制作:タツノコプロ 監督:湯浅政明 2014年放送・全11話)


読んで字のごとく、漫画原作の卓球アニメ。「努力だけでは才能には勝てない」という、重いながらもありがちなテーマではあるのですが、今作はそこに留まらない。
才能がある選手同士が戦った場合にはどうなるのか、という問題で、「愛」がキーワードになるのがとても好みでした。
湯浅監督による独特の作風とも上手くマッチしていたように思います。話数こそ短いですが、ノイタミナで一番好きな作品ですね。

⑥-8.『響け!ユーフォニアム』 (制作:京都アニメーション 監督:石原立也 2015~2016年放送・全26話)


惰性で楽器を続けていた高校1年生・黄前久美子が、全国を目指して吹奏楽に取り組むうちに、音楽の楽しさに目覚めていく作品。
吹奏楽部経験者なら誰しも味わったことがあるような悩み、ぶつかったことがあるような壁。それらの描写がとてもリアルで、とても考えさせられるアニメでした。
特に努力に関する描写が素晴らしい。ただ単に練習すれば上手くなるわけではないし、才能の違いもある。審査員の好みもある。先輩との上下関係もある。
その辺りをごまかさずに描いているところも好きですし、演奏シーンの描写が神がかっているところも好きですね。流石京都アニメーションといったところ。
あと、自分は基本的に「声優は作品に従属するもの」という価値観ですが、それでも、久美子は黒沢ともよさんが演じたからこそ、これだけ魅力的なキャラクターになったと考えています。

⑥-9.『風が強く吹いている』 (制作:Production I.G. 監督:野村和也 2018年放送・全23話)


故障から復活した元エリート・清瀬灰二が、暴力事件で退部した天才ランナー・蔵原走と、同じ寮に住んでいる計10人で箱根駅伝を目指す、三浦しをんの小説を原作とした作品。
10人は10人とも個性的で、必要以上には馴れ合わない。最初は箱根とか冗談だろ、と思っていた面々も、衝突を繰り返しながら次第に団結し、本気で箱根を目指すようになる。
年齢も素質も境遇も違う10人が、1つの目標に向かって頑張る、というのがただただ面白い。仲間の団結が強まった後半で箱根駅伝がはじまり、じっくり10区全てを描く点も良い。
特に「箱根駅伝に出場することがゴールだったのではないのか?これ以上努力する意味があるのか?」という中盤で生じた疑問に対するハイジの答えが好きですね。

⑥-10.『この音とまれ!』 (制作:プラチナビジョン 監督:水野竜馬 2019年放送・全26話)

この音とまれ! Vol.1 [Blu-ray]

この音とまれ! Vol.1 [Blu-ray]

  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: Blu-ray


廃部寸前の箏曲部。不良少年の愛、天才少女のさとわ。愛の友人や、部の関係を壊してやろうと近づいてきた妃呂も巻き込み、皆で全国大会を目指す。
主要キャラクターにそれぞれ重いバックボーンがあって、それが音楽や仲間と出会うことで救われていく。とても綺麗な作品だと思います。
多くの人には余り馴染みのないであろう「箏」という題材ですが、作中で演奏されている音楽がどれもとても良い曲で、つい聴き入ってしまう。
言わば、作劇上でも、また視聴者としても、「音楽の力」を感じられるような作品というか。特に最後、「天泣」の演奏シーンは白眉。


というわけで10作品。『N・H・K』だけちょっとクセが強いけど、どれもそこそこ堅い作品ではなかろうか。
他ジャンルに比べて最近の作品を選びましたが、このジャンルには未だに進化を続けていると思うので、近年も傑作が多いんですよね。これからも名作が色々出てくることに期待したい。

アニマエール! ★★★★★★★★☆☆

はじめてのチア

はじめてのチア

  • 発売日: 2018/10/12
  • メディア: Prime Video

主人公・鳩谷こはねが、河川敷でチアの集団を目にしたのをきっかけに、高校でチア同好会を設立。幼馴染やクラスメートを勧誘して部員を集め、チア部を結成するお話。
タイトルの「アニマ」は、ラテン語で「魂」、ギリシャ語のプシュケー…ではなく、多分キャラの名前に動物が入っているからでしょう。エールはチアだから。多分。


あまり馴染みのない「チア」という題材でしたが、スポ根的要素が強調されることはなく、あくまで「人の力になりたい」という点が主眼になっていましたね。まあ、きららだし…。
音楽に合わせて踊るイメージがありましたが、1話目の導入で『LOVE&JOY』が流れたところで、一気に引き込まれました。キャッチーな知っている曲が流れるのは掴みとして良いですね。
その後も『じょいふる』『LOVE2000』『CRAZY GONNA CRAZY』など、親しみのある曲で踊るのは観ていて楽しかった…のですが、最終話のmiwaだけ知りませんでした。老人。
音楽といえば、たまに流れるガッチャマンのイントロみたいな劇伴が印象に残りました。音楽担当manzoってクレジットにあったし、明るい雰囲気だったのもそのおかげかも。


部員を集めて同好会を部に昇格させ、最終回で大会に出る、という、まあ堅い構成ではあったのですが、良くも悪くも平凡だった印象。部員集まったのが8話とかでややスロウスタートだったか。
動画工房は同クールに『ウザメイド』がありましたけど、インパクトならあっちの方に軍配が上がるかな…。少なくともギャグのレベルはあっちのほうが数段上だったと思うので。
1話でcheerとchairのネタをやたら引っ張った時に「もしかしてヤバいのでは?」と危惧しましたが、幸い滑り倒しではなかったかな。悪気なくデブ煽りされてキレる虎徹が一番笑いました。
動画工房の日常系アニメ、やっぱり安定感はすごいんですよね。今期の『放課後ていぼう日誌』も楽しみにしてたんだけどなあ。

マイ・ベスト・アニメ10選⑤ ~ギャグアニメ編~

他ジャンルについては以下の記事で。
kaitopoketto.hatenablog.com


―――選出ルール―――


・基本的に放送年順に並べる。
・軽く紹介文を入れる。
・順位はつけない。
・複数ジャンルに跨っている作品については適当に分類する。


今回はギャグアニメ編。このジャンルに関しては「昔は一番好きだったけど、今はそれに比べたらちょっと落ち着いた」ような認識ですね。
学生の頃はコテコテのギャグが好きだったけど、次第に体が重いものを受け付けなくなってきたというか。あっさりした食べ物が好きになっていくみたいな。
まあ、それでも、このジャンルは自分のアニメ好きのルーツみたいなところがあるので、一番思い入れはあるかもしれないですが。

⑤-1.『へっぽこ実験アニメーション エクセル♥サーガ』 (制作:J.C.STAFF 監督:ワタナベシンイチ 1999年放送・全26話)


オープニング前に「アニメ化に際しその全権をスタッフに委ねることを誓います」という作者の誓約書が出てくるところから始まる異色のアニメ。
タイトル通り、全編に渡って荒唐無稽なパロディの応酬が繰り広げられる、何でもありな作品。原作者が出してた同人誌を元ネタに1エピソード作って放送した回とかあったな…。
倉田英之黒田洋介両氏が交互に脚本を担当しているのも、今見るとなかなかに壮観ですね。今作のOVAは海外だと児童ポルノ扱いで発禁になってる国もあるとか。
…まあ、文字で書いても1/3も伝わらないと思うので、次回予告をまとめた動画を観れば雰囲気はだいたい分かると思います。キャラの口パク速度より早口で喋る声優のすごさ。



エクセル・サーガ 次回予告

⑤-2.『ギャラクシーエンジェル』 (制作:マッドハウス 監督:浅香守生 2001年~2004年放送・全126話)

ギャラクシーエンジェル Blu-ray Box

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  • 発売日: 2012/08/24
  • メディア: Blu-ray


受験期にドハマりした思い出の作品。アルバイトして溜めたお金でDVDBOXを買ったのに、いつの間にかブルーレイボックスが出てて泣きました。大人はきたない。
古代文明の遺産「ロストテクノロジー」を探して、エンジェル隊の面々が奔走する…というのは建前で、実際はなんでもありな作品。所謂シットコムの傑作。
とにかくオチがフリーダム。「合体ロボットに乗り込もうとするも爆発」「木の実を食べたら体が樹木になってしまい、そのまま数百年が経過」
「肩が触れた衝撃でふっ飛ばされて主人公が死んでしまったので、バレーボール対決で仇討ち」等々…好きなエピソード挙げてるだけなのに、文字にすると意味不明だな(
主題歌もとてもキャッチーで好きです。話数は一見多く見えますが、1話15分なので実際はそこまででもないし、割と観やすいと思います。

⑤-3.『ギャグマンガ日和』 (制作:アートランドスタジオディーン 監督:大地丙太郎 2005年~2010年放送・全62話)

ギャグマンガ日和 上巻 [DVD]

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  • 発売日: 2005/07/22
  • メディア: DVD


もはや説明不要の短編ギャグアニメの傑作…だと思うけどもう結構前だし知名度も下がってたりするのだろうか。
大地丙太郎監督の作品を好きになったきっかけですね。「シール」とか「終末」とか何回観たか分からないけど、何度観ても笑える。あと前田剛さんが演じてるキャラは大体面白い。

⑤-4.『ぱにぽにだっしゅ!』 (制作:シャフト 監督:新房昭之 2005年放送・全26話)


アニメと無縁の生活を送っていた自分の人生を狂わせた作品。15年もこんなアイコンにしている時点でお察しですけど。
1話の冒頭が『猿の惑星』のパロディから始まるという時点でセンスの違いを感じる。レトロゲー、アニメ、漫画、洋画…今作がきっかけで知った他作品は数知れず。
ロディアニメというくくりの中では、最高峰の作品ではないでしょうか。主題歌は今聴いても古さを感じないだけでなく、映像まで斬新でしたね。
好きなエピソードは「鬼に衣」が1番ですが、「微かなるより顕かなるはなし」「死して屍拾う者なし」等、挙げるとキリがない。というか全部好きだわ。
あと、ウェブラジオが非常に面白かったですね。トークスキルの高さに驚いて、完全にファンになってしまった。CD実家にあるけど、たまに聴きたくなるな。

⑤-5.『さよなら絶望先生』 (制作:シャフト 監督:新房昭之 2007年~2009年放送・全38話)

さよなら絶望先生 Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2011/03/23
  • メディア: Blu-ray


もはや漫画という形式を取ったコラム。原作も好きですが、シャフトアニメとの相性が特に良い作品。2期、3期と進むにつれ、どんどん挑戦的になって面白さも増していく。
ともすれば「原作クラッシャー」とか呼ばれがちですけど、ある程度クラッシュされても問題ない作品であれば問題ない(直球)。いや、クラッシュしてなかったけど。
原作のタッチを活かし、平面的なビジュアルで動かしたのは正解だったのでは。…正直、完成されている作品なので、あまり書くことが思いつかない(

⑤-6.『ファイアボール』 (制作:ウォルト・ディズニー・ジャパン 監督:荒川航 2008年~2017年放送・全29話)

ファイアボール [DVD]

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  • 発売日: 2010/09/22
  • メディア: DVD

いかにも遠い未来、ありふれた惑星にて___。人類の抵抗により、ロボットによる貴族政治が終焉を迎えようとしていた。
世界から隔離された屋敷を舞台に、フリューゲル公爵の娘ドロッセル、そして、その執事ゲデヒトニス、2体のロボットによる他愛ない日常会話が描かれる。

1話わずか2分の短編作品。ヒューマノイドのお嬢様・ドロッセルと、その執事である機械・ゲデヒトニスの、どこか噛み合わない会話劇。
会話の面白さもさることながら、会話の端々に登場する小ネタの出典の幅広さにも驚かされる。そしてドロッセルお嬢様が可愛い。初めて買ったフィギュアです。
自分のイチオシエピソードは7話の「プロフェシー」。初見では爆笑しました。続編が制作された時は嬉しかったなあ。

⑤-7.『天体戦士サンレッド』 (制作:AIC 監督:岸誠二 2008年~2009年放送・全52話)

天体戦士サンレッド 第1巻 [DVD]

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  • 発売日: 2009/02/11
  • メディア: DVD


神奈川県川崎市に住む、ヒモのヒーロー・サンレッドと、世界征服を企む悪の組織・フロシャイムとの戦い…とは名ばかりの、交流を描いた作品。1話15分。
実質的な主人公はフロシャイムの幹部であるヴァンプ将軍で、フロシャイムの怪人たちも個性派揃い。各怪人ごとのミニコーナーもあったりと、テンポも良い。
なんと言っても、溢れる生活感が好きなんですよね。簡単に作れる一品料理のコーナーがあったり、エンディングも料理人が歌っていたりと、観てると結構お腹が空く作品。

⑤-8.『てーきゅう』 (制作:MAPPAミルパンセ 監督:板垣伸 2012年~2017放送・全122話)


テニスをしないテニスアニメ。1話2分で、とにかくハイスピードなことが最大の特徴。意味のわからないネタも勢いと速さで全てごり押すパワータイプの作品。
合う、合わないは分かれそうですが、ツッコミも(過労死気味だけど)ちゃんとしてるので、意外に手堅い作品なのではないでしょうか。展開の意味不明さは手堅さとは程遠いけど。
ルーツ作品だと、ニコニコ動画にある『するめいか』の自主制作アニメもまた違った味わいで面白いですね。書きながら久しぶりに『王侯貴族のためのするめいか』聴きに行きました。

⑤-9.『この素晴らしい世界に祝福を!』 (制作:スタジオディーン 監督:金崎貴臣 2016~2017年放送・全20話)


通称「このすば」。死んで異世界に転生した主人公・カズマと、駄女神・アクア、中二病の魔法使い・めぐみん、ドMの女騎士・ダクネスの4人のパーティが織りなすドタバタ劇。
異世界転生モノのお約束を逆手に取った作風が特徴で、主人公はクズだし、清楚に見える女神はわがままで怠け者、魔法使いは中二病だし、騎士はドMだからすぐ攻撃を受けたがる。
敵は一応ちゃんとしているキャラクターが多いのですが、そこにまたツッコミを入れたりと、噛み合わなさが魅力。作画は大分ヤバいですが、ギャグだしあまり気にならない。
正直、割と昨今の異世界転生作品は食傷気味だったのですが、うまくお約束をアレンジしてギャグ作品にした今作はとても面白く、楽しめました。映画も良かったのでお勧めです。

⑤-10.『邪神ちゃんドロップキック』 (制作:ノーマッド 監督:佐藤光 2018~2020年放送・全24話)


1話で、いきなりキャラ紹介も設定の説明もなくすき焼きを食べる、という謎の導入だったことで、視聴をやめた人が多いとか多くないとか。
魔界から召喚された邪神ちゃんが、魔界に帰るために召喚者の女子大生・花園ゆりねを殺そうとするも、その度に返り討ちにあう、というお話。
ストーリーと呼べるものはそれだけで、キャラクターの掛け合いだけで30分、24話。ギャグも割とくだらないものが多い。2期になって更にその傾向が強まったように思います。
それでも面白いのは、各キャラの立ち位置がはっきりしているからなのかな、と。ふでやすかずゆき脚本作品から何を選ぶか迷った結果、これにしました。


というわけで10作品。見事に不条理ギャグに傾倒している…。三つ子の魂百まで、というやつでしょうか。
このジャンルはアクの強い作品が好みなので、多分どれも合わない人には合わないかもしれませんが、振り返ってみると、やっぱり大好きな作品ばかりですね。

マイ・ベスト・アニメ10選④ ~ファンタジー・アクションアニメ編~

他ジャンルについては以下の記事で。
kaitopoketto.hatenablog.com


―――選出ルール―――


・基本的に放送年順に並べる。
・軽く紹介文を入れる。
・順位はつけない。
・複数ジャンルに跨っている作品については適当に分類する。


しばらく期間を空けて書こうかと思っていましたが、この記事、書くのに結構時間がかかるので、どうせなら時間のある連休中にもう少し書いておくか、ということで。
このジャンルのアニメは、どちらかというとあまり観ない方かも…。骨太な作品が多いから、精神的に余裕がある時じゃないと、途中でしんどくなってしまうんですよね。
ただ、好きな作品がないかと言うと、決してそんなことはないのですが。もう少し開拓していきたいジャンルではありますね。

④-1.『ガンバの冒険』 (制作:東京ムービー 監督:出崎統 1975年放送・全26話)


港に集まるネズミたちの元に、傷だらけの小ネズミが飛び込んでくる。故郷の島を支配している白イタチ・ノロイを一緒に倒してくれないか、という頼みに呼応した7匹のネズミたちの冒険活劇。
前半は島に到着するまでの愉快な冒険、島に到着してからは黒ギツネと死闘を繰り広げたり、鷹に攫われたりと事件が起こり、後半はノロイとの決戦。
ネズミの力は非力で、強大な敵の前には犠牲も出る。生きるために裏切るやつも出る。そこの描写がしっかりしているから、最後の決戦で得られるカタルシスもまた、相当なもの。
もちろんシリアス一辺倒ではなく、ラテン調の陽気な劇伴を聴くと心が躍る。ネズミから見た世界の描写が秀逸で、純粋にとても面白い作品。地名度の割に短く、観やすいので勧めやすい。

④-2.『宝島』 (制作:東京ムービー新社 監督:出崎統 1978年放送・全26話)

宝島 Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2012/01/20
  • メディア: Blu-ray


実は出来るだけ10作品は違う監督の作品を、と思っているのですが、いきなり被るっていう( まあ、どちらも名作なので仕方ない、ということで…。
宝の地図を手に入れた主人公・ジムが宝島を目指す、最早有名すぎてあらすじとか書くまでもない冒険譚。
ジムたち調査隊陣営と、シルバーたち海賊陣営との争い。その中で芽生えるジムとシルバーの男の友情。流行る熱病、命を落とす仲間…。
二転三転する展開がとにかくアツく、ダンディズムの極致であるシルバーがとにかく格好良い。完全に原作を超えた名作だと思います。

④-3.『十二国記』 (制作:ぴえろ 監督:小林常夫 2002年放送・全45話)

十二国記 Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2015/11/26
  • メディア: Blu-ray


女子高生・中嶋陽子が謎の男に異世界へと連れていかれ、差別されたり騙されたりして人間不信に陥るも、国王として偽王を討つことを決意する…という壮大なファンタジー
広く括れば最近流行りの「異世界転生」モノですが、人間の汚い部分がリアルに描写されているので、結構観るのはしんどいかも…。ネズミが出てくるまでは観てほしい。
4部構成で、それぞれ主人公が変わるのですが、最終章で一堂に会するのは胸のすく思いでした。ゆとり世代なので、こいつらちょっと厳しすぎない?ってなってしまうことも…。

④-4.『ガングレイヴ』 (制作:マッドハウス 監督:都留稔幸 2003年放送・全26話)


主人公・ブランドンとその親友・ハリーが、マフィア組織「ミレニオン」に入り、のし上がり、そして次第にすれ違っていく様子を描いた作品。
ハリーが権力を追い求めるようになり、次第に二人の間に広がる確執。ボスを殺して頂点に立つべきか、ブランドンの守りたいものとは。
マフィアもののアニメだと『バッカーノ!』も好きですが、オムニバス形式のあちらより、2人の関係性、どこで道を違えたかに焦点を当てたこちらを選びました。

④-5.『サムライチャンプルー』 (制作:マングローブ 監督:渡辺信一郎 2004年放送・全26話)

サムライチャンプルー BOX [Blu-ray]

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  • 発売日: 2011/07/20
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ヒップホップを取り入れた時代劇」というコンセプトからしてスタイリッシュ。全体的に、同じく渡辺監督の『カウボーイビバップ』に似た作品ですね。
向日葵の匂いのする侍を探して江戸から長崎までを旅する、というロードムービーで、1話完結でたまに人情もの、たまにギャグ。江戸時代なのに野球回まである始末。
アクションシーンも見応え充分で、ラストが気持ちの良い終わり方だったのも好印象。本筋自体は『ビバップ』より軽いですが、その軽さがまた、本作の魅力でもあると思っています。

④-6.『うたわれるもの』 (制作:オー・エル・エム 監督:小林智樹 2006年放送・全26話)

うたわれるもの Blu-ray Disc BOX

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  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: Blu-ray


ラジオが人気だったこととか、「キン!キン!キン!キン!」のSEから始まる主題歌(名曲)とか、色々と懐かしい作品。
山奥の村に、ある日瀕死の男が運び込まれる。謎の男・ハクオロは村人に助けられる以前の記憶を失っていて…。
前半は村を圧政から救うべく立ち上がる、という『三国志』チックな展開から一転、後半は世界の謎が明かされていき、SFロボットアニメの様相を呈する。
美少女ゲーム原作ということもあり、ヒロインもとても魅力的。ある種、異世界転生モノに通じるところはありますが、そこら辺を詳しく書くとネタバレになってしまうな(

④-7.『精霊の守り人』 (制作:Production I.G 監督:神山健治 2007年放送・全26話)

精霊の守り人 Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2016/11/25
  • メディア: Blu-ray


ヨゴ国の第二皇子・チャグムの身には水妖が宿っていた。チャグムを殺そうとする皇帝の手から守るため、母・二ノ妃は女短槍使い・バルサにチャグムを連れて逃げるように依頼する…。
水妖にまつわる皇国創世神話にまつわる真実、迫る帝の手先との戦い。そして旅の中で人間的に成長していくチャグム。ファンタジーとしても、ビルドゥングスロマンとしても秀逸。
序盤から印象的に使われている民間の伝承歌『ナージの歌』に隠された意味が最後に明かされる展開は本当に印象的でした。非常に手堅い王道ファンタジーアニメ。川井憲次の音楽も良い。

④-8.『TIGER & BUNNY』 (制作:サンライズ 監督:さとうけいいち 2011年放送・全25話)

TIGER & BUNNY Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2016/10/26
  • メディア: Blu-ray


ベテランヒーローのワイルドタイガーと、スーパールーキーのバーナビーを主人公にした、バディもののヒーローアニメ。
目指すものが違い、凸凹コンビだった2人が少しずつ信頼関係を築いていく様子も良いし、個性的な他ヒーローも魅力的。鏑木楓ちゃんも魅力的。
後半クールでやや失速したのと、謎が投げっぱなしのままだったのが気にかかりますが、続編の制作が決定したみたいなので、きっちり描いてくれるはず。

④-9.『Go!プリンセスプリキュア』 (制作:東映アニメーション 監督:田中裕太 2015年放送・全50話)


50話分をかけて、「夢を追いかけるとはどういうことか」を丁寧に描いた作品。良くも悪くも、非常にカタい作風が特徴だと言えますね。
仲間との友情や絆の強さはもちろん大事だが、それだけではない。「夢を追いたいならば、最終的には自分で決断しなければならない」という重いテーマと向き合っているのが好印象。
クローズとの戦いを通して、夢と絶望とは表裏一体である、ということを描いているのも好きですね。そしてシリーズの例にもれず、バトルシーンの作画が素晴らしい。

④-10.『僕のヒーローアカデミア』 (制作:ボンズ 監督:長崎健司 2016~2020年放送・全88話)


無個性だった主人公・緑谷出久が、個性を受け継ぎ、仲間と共にヒーローとして成長しながら、敵・ヴィランと戦っていく物語。
戦いや交流を通して「ヒーローとは、正義とは何か?」というテーマが少しずつ掘られていく。能力バトルものとしても、学園ものとしても楽しめる作品。
4シリーズ続いているので話数は長めですが、観始めたら止まらなくなるほど面白いので気にならない。5期も決定しているので、今から楽しみです。


というわけで10作品。改めて見ると過半数が非深夜アニメですね。そのおかげか、どちらかというと年齢層を問わず楽しめる作品が多いかな。
最低2クールは観たいジャンルなので、毎クール新作、というわけにはいかないですが、逆に過去作は色々あるので、発掘するのも楽しいという。

機動新世紀ガンダムX ★★★★★★★★★☆

ロボットアニメを観るのを大分サボっていたので久しぶりに。もしかして、前に観たの『コン・バトラーV』なのでは…?もう1年前のことですけど。
ガンダムシリーズはかなり前に初代からWまで観たあと、何故か飛ばしてSEEDに行ってしまったので、観るのは久しぶりでした。近年のは観てるんですけどね…。

ひとつのスペース・コロニーの独立戦争に端を発した戦争が、地球と・スペースコロニーの全面戦争となった。
戦いは泥沼となり、人類の全ての故郷である地球は致命的なダメージを受け、百億を誇った人口のほとんどは失われた。それから戦後15年、地球環境はようやく安定期に入った。
主人公ガロード・ランは戦災孤児だが、モビルスーツについては一級の知識と技量を持つ少年だ。
謎の紳士から少女ティファの救出を依頼されたガロードは、彼女を連れ去ったという陸上戦艦‘フリーデン’に忍び込む。
無事にティファを連れ出したガロードは、謎の紳士の元へ行くが、ティファは紳士を見て怯えてしまう。
事情を察したガロードは、ティファを連れて逃走、ティファの不思議な力に導かれ、旧連邦の工場跡でMS“ガンダムエックス”を発見するのだった…。


公式サイトからあらすじを引用。主人公の少年が連れ去られた少女を救出しようとするところからストーリーが始まり、物語を通して、少年は少女のために戦う。
良質なボーイ・ミーツ・ガールものの作品でした。ガンダムシリーズのヒロインって、大体頭のネジが数本飛んでたり、生命力に溢れる強いキャラクターが多い印象があって。
でも、ガロードとティファは、言ってみればとても真っ当なカップルで、ガンダムシリーズの中でも一番好感が持てる主人公たちでした。


フリーデンのクルーも、ジャミルを始めとして、ウィッツ、ロアビィ、サラ、トニヤ等、ガロードから見たら大人だけど、実際の年齢はまだそれなりに若いんですよね。
彼ら、彼女らなりに色々な悩みを抱えつつ、戦っていく様子は観ていてとても面白かったです。15話「天国なんてあるのかな」とか名エピソードで好き。
エスタルドのウイリスとかリー将軍周りのエピソードも良かった。リー将軍、完全に阿南惟幾陸相だよなwとか思いながら観てました。


今作の特徴として、所謂宇宙世紀モノ以外で「ニュータイプ」という概念を登場させている点があって、これも挑戦的で良かったかな、と。
ニュータイプが未来を作るのでもなく、ニュータイプを政治利用するのでもない。未来に希望を持って行動することこそが新たな時代を開くのだ、というまとめ方は好みですね。
あとは、エンディングで次回のあらすじを語るという斬新な手法。そして次エピソードの名言を最後に持ってきてそのままサブタイトルにしてしまう。スタイリッシュ。
1話からずっとナレーションで次回予告をしていたのは実は…というのが最後に明かされるのも面白い仕掛けでしたし。単純にある程度予習して物語に臨めるのは良いですね。


…と、色々好きな点は多いのですが、逆に気になった点も挙げていくと、まず、敵のキャラ付けが弱いこと。フロスト兄弟、ライバルとしても…だし、動機も微妙でしたね。
あと、終わり方が少し唐突だったかな。D.O.M.E.という存在は一種のデウス・エクス・マキナだし、あの語りで全て納得させてしまうというのはちょっと強引に感じました。
これは意見が分かれるかもしれませんが、ほぼストーリーがフリーデン内で完結しており、他シリーズと比べて政治色が弱かったかな。その分観やすかったのもありますが。
戦闘シーンも地味なものが多かった印象ですが、サテライトキャノンという設定は面白かったので、これはそこまで気にならなかったかな。


ガンダム』っぽくはない作品だったかもしれませんが、個人的にはかなり好みでした。人気のシリーズだというのも分かるなあ。
ここまで観たので、次は『∀ガンダム』ですかね。∀を観ればひとまずSDシリーズとかを除けば一通りTVシリーズは観たことに…いや、『Gレコ』も途中で投げてたか(

信長の忍び ★★★★★★★★★☆


少し前、思い入れのある漫画についての記事で、4コマ漫画の中で1つ選ぶなら『サナギさん』だけど、学生時代に作家買いしていた手堅い構成の人は他にもいる、と書きました。
その手堅い4コマ漫画家を代表する、と自分が考えている1人が、重野なおき先生。先生の4コマはとても安定感があるんですよね。
所謂きらら系の4コマによくあるような、オチの弱いものではなく、4コマ目できっちりオチる正統派4コマ。


先生の代表作は、と考えた時、一昔前なら『Good Morning ティーチャー』もしくは『うちの大家族』だったと思うのですが、現在はこの『信長の忍び』かなあ、と思います。気づけば16巻。
主人公である忍者の少女・千鳥が、織田信長に仕え、愉快な仲間と共に天下統一を目指す。とても単純明快なストーリー。
織田信長は大の甘党、羽柴秀吉はお調子者、前田利家はバカップル、浅井長政は筋肉バカ…等々、分かりやすいキャラ付けがされていて、しっかりオチるのは他作品と同じ。


この作品の魅力は、1コマ1コマはちゃんとオチがありながら、全体としてはちゃんと戦国時代のストーリーが繋がっていること。
それだと普通だろ、という話ですが、それだけではなく、ちゃんと史実に基づいて展開していくし、有名な逸話を元にしたネタも豊富に登場するんですよね。
重野なおき先生は社会科の教員免許を持っており、その知識が活かされた作品になっている。こう書くと俗っぽいけど、楽しく読みながら戦国時代が学べる漫画だと思います。


アニメ化された当時、観たかったのですが、本放送が映らず、かといって4分枠のアニメをニコニコ動画で都度追うのも面倒で、途中で中断したきりになっていました。
最近になって色々な動画サイトで全話配信されたので、一気に観てみたところ、加速度的に面白くなり、78話分一気に観てしまいました。…と言っても、全部足しても5時間ちょっとですが。


1つ1つの4コマがきっちりオチるが故に、アニメ化したらぶつ切りになるのでは?という懸念は「太鼓の音で場面転換する」という演出でカバーされていました。ドンドンカカカッ。
この手法、同じく大地監督作品である2001年版の『フルーツバスケット』でも似たような演出がされていたのが思い出深い。短編なのと相まって、作品全体のテンポが良くなっていると思います。


アニメ版で好きなのは、ナレーションや文章で所々説明が入るところですね。知識がない視聴者でも抵抗なく、戦国時代の情勢が理解しやすい。
信長モノのアニメって、それこそ女体化してたり異世界からやって来たり逆に異世界行ったり、果てはロボットを操縦したり犬になったりと、およそ史実とは遠い作品が多いイメージでした。
その点、『信長の忍び』は主人公こそ架空ですが、史実に沿った正統派戦国アニメ。ギャグテイストでしかも短編なので、日本史に明るくなくても楽しめて、知識も得られる稀有な作品。
78話かけてストーリーが進んでいく様がとても面白く、知識として知っているはずなのに、共に天下統一を目指した仲間が合戦で命を落とすシーンでは思わず泣けてしまいました。
3期は志賀の陣までだったので、いずれ4期も放送されるのかな。今から楽しみです。原作のストックはまだまだ余裕というか、多分半分もいってないくらいのはずですし。

マイ・ベスト・アニメ10選③ ~日常系アニメ編~

他ジャンルについては以下の記事で。
kaitopoketto.hatenablog.com


―――選出ルール―――


・基本的に放送年順に並べる。
・軽く紹介文を入れる。
・順位はつけない。
・複数ジャンルに跨っている作品については適当に分類する。


これやるの1年近くぶりになるのかな。友人が似たようなことをやっていて思い出したので、久しぶりに書くことにしました。
自分で言うのもなんですが、所謂ゼロ年代の量産型萌えアニメオタクなので、それなりの数の作品を観ているジャンルなんですよね。
…ということで、十数年の間、毎クールのように観ている日常系アニメの中から、思い入れのある10作品を選んでみました。

③-1.『かみちゅ!』 (制作:ブレインズ・ベース 監督:舛成孝二 2005年放送・全16話)

かみちゅ! Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2010/06/02
  • メディア: Blu-ray


タイトルの『かみちゅ!』とは「神様中学生」の略。舞台は1980年代の尾道。主人公の一橋ゆりえが、ある日突然「神様」になる、というストーリー。
何故神様になってしまったのか、というところは最後まで語られず、また、周囲もそんなゆりえを何となく受け入れる。
八百万の神が登場する非日常と、ゆりえが学友と過ごすの日常の混じり合う雰囲気がとても愛おしい。ノスタルジックな雰囲気がとても好きな作品です。
映像の中にスタッフ名を入れ込むOP映像もとてもハイセンス。舛成・倉田コンビの描く気だるい日常が大好きなんですが、今作は代表作と言えるのではないでしょうか。

③-2.『苺ましまろ』 (制作:童夢 監督:佐藤卓哉 2005年放送・全12話)


かわいいは、正義!」というキャッチコピーが有名ですが、小学生がどうとかではなく、まっとうに面白いシュール系日常ギャグアニメ。
キャラクターの掛け合いが特に秀逸で、劇伴が少ないのが特徴。ツッコミ等で無音のシーンを効果的に使っているのが面白い。美羽が天才すぎるからな…。
結構イジりが強めなタイプの作品なので(アナとか、笹塚とか)、そういうのが受け付けない人は合わないかも。でも、観てるとクセになる。
あとは、オープニング主題歌でしょうか。『いちごコンプリート』、同世代のオタクは皆カラオケで何度も歌いましたよね。きっと。

③-3.『スケッチブック 〜full color's〜』 (制作:ハルフィルムメーカー 監督:平池芳正 2007年放送・全13話)

スケッチブック~full color's~ 第1巻 [DVD]

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  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: DVD


舞台は福岡の太宰府市。口下手な主人公の女子高生・梶原空が、美術部に入部し、部員や猫たちと関わっていく日常を描いた作品。
何人もいる美術部員は顧問を含めて皆キャラが濃くて面白いし、動物や植物への軽い小ネタが随所に出てくるのも面白い。ほのぼのとした笑えるポイントも随所にある。
加えて、ピアノ主体の劇伴がとても作品とマッチしている。この作品の魅力を文字で伝えるのは難しいのですが、13話を通してブレることのない「空気感」なのかな。
エンディング『スケッチブックを持ったまま』の入り方も絶妙。自分が牧野由依さんの歌に興味を持ったきっかけの1つである作品ですね。
きっかけといえば、空を演じる花澤香菜さんの朴訥な演技がとても好きで、ハマったきっかけの作品でもあります。10年以上経った今でも、花澤病に罹患したまま…。

③ー4.『みなみけ』 (制作:童夢 監督:太田雅彦 2007年放送・全13話)


この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。」というオープニング前のセリフに象徴される作品。
タイトルの通り、春香・夏奈・千秋の3姉妹が織りなす日常を描いたアニメなのですが、この作品の魅力は、関係性の多様さとバランスの良さにあると思っています。
お姉さんの春香、アホなことをやる夏奈、それに冷静にツッコむ千秋という基本の関係性がまずあって、春香は高校生、夏奈は中学生、千秋は小学生、という通う学校の違いがある。
当然3人それぞれにクラスメートがいて、そいつらがまた面白い。気持ち悪い保坂先輩が代表的ですけど、夏奈に片想いしている藤岡とか、色々あって女装することになるマコトとか…。
日常系の良さ、キャラクターの可愛さ、笑いの種類、全てにおいて引き出しが広く、日常系アニメの優等生的作品。2期はともかく、3~4期も好きですが、やはり原点が一番かな。
大田監督の日常系作品は『みつどもえ』『ゆるゆり』『恋愛ラボ』『さばげぶっ!』『うまるちゃん』『ガヴドロ』『ウザメイド』…等々、平均点が高いので、視聴前にも期待しやすい。

③-5.『男子高校生の日常』 (制作:サンライズ 監督:高松信司 2012年放送・全12話)

男子高校生の日常 Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2013/10/02
  • メディア: Blu-ray


タイトルの通り、男子校に通う男子高校生がアホなことをやっている日常を描く…という、基本的にはただそれだけの作品。
これが好きな理由は、自分もこういうしょうもない会話をして高校時代を過ごしていたなあ、という懐かしさからという面が大きいですね。
ただ、それを差し引いても、短編構成なので観やすい、という長所はありますし、文学少女やりんごちゃんを筆頭に、女子キャラクターのクセが強いのも特徴。
高松監督でサンライズということで、『銀魂』と共通するスタッフも多く、ノリとテンポの良さは近いものがあるかも。高松監督作品も好きなんだよなあ。

③-6.『ゆゆ式』 (制作:キネマシトラス 監督:かおり 2013年放送・全12話)

ゆゆ式 Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2015/11/26
  • メディア: Blu-ray


日常系アニメの中で異彩を放っている作品。ゆずこ・唯・縁の女子高生3人が織りなす、くだらない会話のやりとりを中心に描いたアニメ。
あたかも連想ゲームのように、話題が思わぬ方向に転がっていく。非常に感覚的で、ハイコンテクストな会話のやりとりは、他の作品にない、唯一無二の特徴といえますね。
絶妙にバランスが取れた信頼関係の上に成り立っている、言葉のキャッチボール。学園ものなのにイベントに頼らず、ほぼ会話劇一本で通すという作風は一見の価値がある。

③-7.『きんいろモザイク』 (制作:Studio五組 監督:天衝 2013年~2015年放送・全24話)

きんいろモザイク Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2016/11/25
  • メディア: Blu-ray


マイペースな女子高生の大宮忍、イギリスからホームステイしてきたアリス、友人の綾、陽子、カレンの5人を中心にした日常系アニメ。
この作品もバランス感覚の良さが好きな点ですね。忍は基本的にボケ側だけど、たまに天然で鋭い返しをするところが面白い。
5人の中で一番「ガチ」な綾は、陽子のことになると表情豊かになるのも面白いし。劇場版はこの辺が掘り下げられていて良かったですね。
書いていて思うんですが、自分が好きな日常系アニメは、ボケとツッコミがしっかりしていて笑える作品、ということになるのかもしれないな…。

③-8.『ゆるゆり』 (制作:動画工房 監督:太田雅彦 2011~2015年放送・全36話)

ゆるゆり Blu-ray BOX (完全生産限定)

ゆるゆり Blu-ray BOX (完全生産限定)

  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: Blu-ray


読んで字のごとく、ゆるい百合アニメ。七森中のごらく部に所属する4人と、生徒会メンバーを中心にした日常を描く作品。
主人公の赤座あかりが優等生の良い子、という、ともすれば影が薄くなりがちな設定なのですが、それを逆に活かし「影の薄いキャラ」としていじる作風が好きです。
百合描写についても、ギャグに昇華していることが多いので興味がなくても割と抵抗なく観られる。基本友情ベースなので、そこから感動的なエピソードに繋がったりもするし。
名言やキャッチーな主題歌等、とにかく華のある作品、という印象。個人的にはあかりとちなつの関係性が良いと思ってます。キャラクターとしてはあかりが一番好きですが。

③-9.『三ツ星カラーズ』 (制作:SILVER LINK. 監督:河村智之 2018年放送・全12話)


小学生の女の子、結衣・さっちゃん・琴葉の3人が「カラーズ」という秘密組織を結成し、上野の平和を守るために活動する…という名目で自由に遊び回るお話。
3人の関係性が絶妙で、常識人ポジションの結衣は空気が読めずに辛辣な発言をすることもあるし、アホなことばっかりやっているさっちゃんもたまには2人をとりなすこともある。
強気で悪知恵の働く琴葉は実は携帯ゲームが好きだけど苦手で、打たれ弱かったり。常に関係性が変わっていくので、観ていて飽きないんですよね。
同じく小学生が主人公ということで『苺ましまろ』を彷彿とさせますが、『カラーズ』の方がより突飛な行動が多く、良くも悪くも小学生らしい自由さが出ているように思います。

③-10.『女子高生の無駄づかい』 (制作:パッショーネ 監督:高橋丈夫 2019年放送・全12話)


「バカ」「ヲタ」「ロボ」の女子高生3人組を中心に「ロリ」「ヤマイ」「マジメ」「マジョ」…等々、バカが名付けたクラスメートとの日常を描いた作品。
女子校で自由に過ごす女子高生、という設定だと『女子高生 GIRL'S-HIGH』や『ゴクジョッ。』を思い出しますが、今作はそれほど下ネタ全開ではなく。
無軌道な何でもありのキャラ・バカと、発想が天才的で予測不能なロボ。それにツッコむ常識人でオタクのヲタ。
この3人の会話劇も面白いですが、強烈にキャラ付けされたマジョやヤマイが出てくる回の方が特に印象的だったかな。ヤマイのラップとか好きでした。
かと思いきや、11話ではヲタに焦点を当てて王道な青春エピソードをやっていたのもとても印象的。様々な面で楽しめる作品だったと思います。



…というわけで、ここ15年の間に放送された中から10作品挙げてみました。ざっと見返してみると、やっぱりギャグテイストの作品を好きになる傾向にあるのかな。
かみちゅ!』と『スケッチブック』はそれに当てはまらないので、特別に思い入れがある作品、ということになるのだろうか。まあ、どっちも円盤買うほどハマった作品ですが。
話の起伏が乏しいことが多く、視聴後に記憶に残りにくいことも多いジャンルですが、関係性がきっちりしている作品は放送後何年か経っても記憶に残りやすいのかもしれないですね。