適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

購入物

八十日間世界一周〈上〉 (光文社古典新訳文庫)

八十日間世界一周〈上〉 (光文社古典新訳文庫)

八十日間世界一周〈下〉 (光文社古典新訳文庫)

八十日間世界一周〈下〉 (光文社古典新訳文庫)

ナディアを見て元ネタも読もうと思っていたら、最近ちょくちょく読んでいる新訳文庫に海底二万里はなかったけどこっちはあったのでつい買ってしまいました
しかし、子供の頃はガリバー旅行記とか十五少年漂流記とかトム・ソーヤーとかハックルベリーとか、冒険奇譚大好きだったのにこれは読んだことなかったなあ…

八十日間世界一周

最高の娯楽小説でした。あとがきで訳者も書いてましたが、本当に細かいことを考えずにただ読んでるだけで面白いですね。エンタメ性は非常に高いと思います
旅をしている間に起こる様々なハプニング、色々な人々との出会い、そして迫りくるリミット…ページを繰る手を止めさせないだけの魅力は十分にあります
最後にひとひねり加えてあったのも上手いと思いました。タイトル通り世界一周してすぐに終わってしまうという引きもなかなか潔いですねw


あえてもう一つ魅力を挙げるなら、十九世紀半ばの世界史をヨコから眺められるというところですかね。各国の違いに着目しながら読むと更に面白いです
大学受験の有名な参考書に『ヨコから見る世界史』ってありましたけど、ちょうどあんな感じですかね。大陸横断鉄道が開通した頃、日本は開国して間もない、とか
面白かったのは中国に着いた時のくだりで、アヘン戦争に批判的なモノローグを書いていたところです。そう考えると世界史についてある程度知った今読んでよかったかも…?