適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

緋文字

緋文字 (光文社古典新訳文庫)

緋文字 (光文社古典新訳文庫)

今月のオペラ座の怪人が読みたいけど高いので中古ででも買うか…

不倫ってここまで断罪されるべきものなのか、とのんきに思いながら読んでたんですが、根底にピューリタニズムがあることに途中で気づいて得心がいきました。まあそれならそうか(
ピューリタンの禁欲的な面を若干批判的に描きつつ、それとの対比にパールという自由奔放な娘をもってくるのが上手い…教科書的文学作品らしいのですがそこらへんが由縁かな?
ディムズデール牧師が罪を悔いるあまり自らに課した禁欲の結果、どんどん人望を集める宗教家として大成していく、というのはなんとも皮肉だと思いましたw
あと序文の『税関』が若干長くていつ始まるんだよとか思いましたけど、無気力になっていくあの時代の公務員ってのもなかなかに考えさせられる内容ではありました