適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

たまこラブストーリー ★★★★★★★★★☆

GWの映画館は人が多すぎてもう…自分みたいなキモオタで埋まってるのかなと思いきや割と女性が多かったのが意外でした。京アニは男女問わず人気なんですね!
一応アニメ版の感想はこれです。いつも通りネタバレなので以下は省略で


アニメ版を見た感想が「日常系萌えアニメにするのか恋愛要素を入れるのかはっきりしろ」だったので、このタイトルが発表された時から密かに楽しみにしてました
テレビ版でつかなかった決着を劇場で、という商法の是非は置くとして、この作品についてはたまこともち蔵の関係を最後まで描くことが必要不可欠だ、と思っていたので…


ストーリーとしては、東京の美大を受験すると決めた*1もち蔵がそれをたまこに伝え、その勢いで告白してからたまこの様子がおかしくなり、二人の関係がギクシャクして…
みたいな感じです。正直言って観る前からそういうストーリーなんだろうなという予想はついていたので、ストレートだなーと思いながら観てました( わかりやすくていいですがw


最近の萌えアニメで、この手の恋愛ものにおいては「葛藤」が描かれることはそこまで多くないんですよね。ヒロインは最初から主人公に明確に好意を持っていてなし崩し的に
くっつくか、もしくは最初から複数のヒロインに主人公がモテモテ、という所謂ハーレム系が主流ですし…特に京アニ系のヒロインに多い“アホの子”が恋を知って
思い悩む、みたいな展開はちょっと斬新でした。最近でいうと多分たまこは中二病の六花以上に純粋でしたからね( だからこそ告白されて困惑するし、やることなすこと
全てにおいて調子が出なくなってしまうんですよね。…で、そこでどうやって自分の気持ちに整理をつけたか?というのが問題になってくるのですが


結論から言うと友人、そして商店街のみんなのおかげなんですね。特に行き帰りで普段接している商店街の人たちはたまこの変化にいち早く気付いて気遣おうとします
特にレコード屋の店主がもち蔵にアドバイスをするシーンとか、たまこの父親が東京行きを認めるシーンとかは印象的でした。同級生だけでは解決できないところなのかな、と
もちろん友人、特にみどりがかなりたまこの支えになっていたので、友達が頼りにならないというわけでは決してないんですけどね。友達と言えばバトン部+αの友情描写は
ある種けいおん!に通じるところがあって、なんとも安心して見ていられたというか、山田監督はこういうの得意なのかなーと思いました


アニメ版の感想のひとつに「(学校でなく)商店街である意味はあるのか?」というのがあったのですが、上に書いたような描写がなされていたので納得できました
いわば友達と家族の中間のような“温かく見守ってくれる存在”が商店街の面々であって、あの人たちがいたからこそたまこともち蔵は悩んでも乗り越えることが
できたんですよね。えてしてこういうアニメって主人公の家族の描写は省かれがちですけど、こういう攻め手もあるんだなー、という感じでした


ラストでたまこがもち蔵に告白するシーンとかベタアンドベタだけどやっぱり感動してしまうのは自分がキモオタだからなんでしょうね( いいんです楽しめれば
しかしこういうラブコメがテーマだったとすればデラとかいう鳥はいらなかったことになってしまうわけですが…最終回でから揚げにして食べてしまえばよかったんや!(


京アニのオリジナル作品はアレ、というイメージを払拭してくれました。観に行ってホントよかった…あ、書くの忘れてたけどやっぱりあんこちゃん、そして日高里菜ちゃんは最高だぜ!
声優繋がりですが、たまこ役の洲崎綾さんのラジオを最近聴いてるせいでたまこのイメージが崩れそうだったので必死に思い出さないようにして見ていたのですが
途中たまこが「もち蔵トイレ間に合わなかったかー」とか言うシーンで流石に笑ってしまいました。狙ってるのか*2と思ったwまあ場内結構笑ってる人いたので同類が多かったんでしょうね(

*1:舞台は出町柳商店街=京都という設定です

*2:何を言ってるのかわからない人は「洲崎西」で検索してみましょう!(露骨な宣伝)