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明朗・潑溂・無邪気なブログ

地球防衛企業ダイ・ガード ★★★★★★★★★★

前々から気になっていたのですが、バンダイチャンネルの月額見放題に新しく追加されたので見てみることにしました
あらすじとしては、謎の敵「ヘテロダイン」に対抗するべく作られた安保軍のスーパーロボット、ダイ・ガードが民間企業の21世紀警備保障に移管されたが
その後ヘテロダインは現れず、埃をかぶっていたところに12年ぶりにヘテロダインが現れたので社員がダイ・ガードに乗ってヘテロダインと戦う、というものです


まず、次回予告の決まり文句「サラリーマンだって、平和を守れるんだ!」がこの作品を象徴的に表現していると思います
21世紀警備保障は民間企業なので、スーパーロボット系アニメによくあるような「博士が開発した新兵器を使って…」みたいに単純には話が進まないんですよね
兵器の購入にもお金がかかるし、敵と戦って機体が損傷すれば修理費も嵩む。敵を撃退できなければ警備の新規顧客も確保できないし戦闘以外にも通常業務がある
…とまあ、会社という制約がある中での敵との戦い、という面からリアルさを描き出しているんですね。これがなかなか新規性があるし感情移入しやすくて見やすいです
ダイ・ガードを管理する広報2課は非常にアットホームで、部下に優しい課長を始め魅力的な面子が揃ってるのもポイント高い。課長や肥満トリオは特に好きです


…で、最初は戦闘なんてやったことないわけですからそもそも武器すら何もなく、肉弾戦でヘテロダインを倒していくんですよ。これがちょっと面白いなと思いました
1話なんて確か瓦礫か何かを使って海に追い落とすだけでしたからねwそこからだんだん武器を開発し、増やしていくという王道パターンの強化プロセスも非常にいい
ダイ・ガードはできないこと、つまり制約が多いので、機体の強化もかなり丁寧に描かれているのがポイント高いですね。それこそマジンガーZみたいな丁寧さがあります


そういう「民間企業のロボット」ならではのリアルさ、と並んでこの作品の魅力なのが「守るための戦い」ですね。割とよくあるパターンだと例えば敵が世界征服を
狙っているからそれに対抗して、とか敵軍を倒すために、みたいなのがあると思うんですが、ダイ・ガードの場合は敵が正体不明の存在なので、とにかく撃退することが第一で
それ以上に、人々を守ることが至上命題なんですね。例えば作中で、敵が家屋を破壊しそうだから住民を避難させてからゆっくり戦おうと言われた主人公が言うセリフが

城田さん、あんたわかってないよ!ヘテロダインを倒せばいい、死者を出さなきゃいいってもんじゃないんだ!
帰る家がなくなったら、どれだけ不安なのか、電気も水道も通わない街に住むのが、どんな気持ちなのか、城田さん、あんたわかってますか!

これなんですよね。また地面と同化してしまったヘテロダインを無理やり倒そうとする安保軍に対して、害がないなら放っておくべきだ、と主張する話も印象的でした
現状被害が出ていないのなら、倒すことで生じる被害を考えると戦うべきではない、なぜならヘテロダインを倒すことより人々を守ることが重要なのだから、と…


ヘテロダインを完全に撲滅しないで終わる、所謂「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドなのですが、この終わり方に消化不良感が全くないのも上に書いたような側面が
あるからですね。いわばヘテロダインは地震津波などの災害の類として位置づけられていて、倒すのではなく守るのが目的なので戦いが終わることはないわけです
敵との戦いではなく守る方に主眼を置いたことですごく作品全体から暖かさを感じられるようになっていて、それがすごく自分の好みでした


終盤いぶきが亡き父への執着を捨てて吹っ切れる辺りが百目鬼さんの荒療治やいぶきの強情さ含めちょっと強引だな、と思ってしまったのでそこは減点ポイントですが
それ以外は戦いへの位置づけ、丁寧な強化描写、創意工夫溢れる敵との戦い方、アットホームな雰囲気、盛り上がるBGMとおおむね満足できる非常に完成度の高い作品でした
ダラダラ書いたので非常にまとまりのない感想ですけど、まあ一言で表せば名作ですということで( 評価は9と10の間で迷ったけどまあ9よりは10に近いかな、ということで…