適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

ブラック・スワン ★★★★★★★★☆☆

芸術を極めるために人間性を捨てなければならない、というのはよくあるテーマですよね。芥川の地獄変とか…
映画でやろうとすると狂気を表現する必要があるので高度な演技力が求められるわけですが、ナタリー・ポートマンは凄かったですね。鬼気迫る感じがしてほぼサイコホラーでした(
真面目な主人公が母親や監督、ライバルの存在によって徐々に精神を蝕まれていく様子が鮮明に描かれていて、見ている方も何が現実で何が妄想なんだかわからなくなっていく
という怖さがありました。追いつめられて自分で自分を刺してしまうってなあ…実際の時間の5割増しくらいに長く感じる作品でした。精神的に疲れるなこれ…
好みではないですが尖った面白い映画でした。そりゃこんなのやったら主演女優賞とるよな…って『告発の行方』見た時も思った気がしますね。体を張るのがポイントなのかな