宮崎駿監督による高畑勲監督への追悼の全文を読んでたら、そういえば監督デビュー作かつ代表作のホルスってまだ見たことないしこれは浅いのでは?って思って、調べたらアマゾンプライムで見放題だったので見てみました
ちょうど50年前の作品になるわけなんですけど、それを感じさせないほどすごかったですね。まず父の死により人間のいる村に降りてくるんですが、村人を苦しめるお化けカマスを退治して一躍村の英雄に…なるまでは
よかったものの、村長と取り巻きの嫉妬を買い、濡れ衣で村を追い出されてしまう、と。ヒロインのヒルダも悪魔グルンワルドの妹、という設定で、歌で村人たちを魅了したかと思えばグルンワルドに従って
村人を扇動し不和を起こさせたり、キカイダーではないですが良心と悪魔の心に揺れる様子を描いていたのが良かったと思います。宮崎監督が触れていた迷いの森のシーンの作画はもう圧倒されるしかない、と言ったところで
言葉でどう表現していいかわからないのですが、とにかくすごかったです(小並感) 最後は村人と力を合わせてグルンワルドを倒し、ヒルダも永遠の命は失ったけど生きていてハッピーエンド、と綺麗な終わり方なのも良い
高畑監督作品はジブリだとハッピーエンドって少ないし割と寓意的な作品が多いと思うんですが、それだけでイメージを固定してはいけないな、と思わされました。いやまあ赤毛のアン好きならそれはそうではあるんですけど(