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ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow ★★★★★★★★☆☆

僕の好きな『パワポケ2』と『パワポケ13』を足して割ったようなストーリーであるところのラブライブサンシャイン。折角都会まで出てきたし観ようかな、と思い、大会後に北九州で観ました。
ちょうどFateの映画と時間が被っていたこともあり、映画館にアニ特正解率90%くらいありそうなオタクが大挙してました。あの人達が今日箱崎に来てたらいい勝負できたかもしれないなー(


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なんか週替わりらしい特典を貰いました。千歌ちゃん。これコンプしたいラブライバーは10回とか観に行くのだろうか…。


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あと写真を撮っていい時間、みたいな謎のコーナーが始まる前にあったので、ヨハネに言われるままに撮ってみました。面白い試みだな~。横の人が何故か連写してたけど何だったんだ…。


ストーリーの概観としては、廃校に伴い編入の準備を進める1・2年生と相手先の学校とのトラブル、3年生(特に存続に密接に関わっていた鞠莉)と親との確執、Saint Snowとの決着、そして
新生Aqoursがどのように活動していくべきか、といったところでしょうか。もちろん要所要所でライブシーンもあるわけで、100分に詰め込むにはちょっと描きたいところが多すぎて
テーマが散逸気味なのかな、という印象を受けました。特にイタリア編はちょっと唐突というか、母親との決着、あれで良かったの…?という。まずダイヤも止めなかったんかい、とか…。
そういえば3年生組が『迷走迷走メビウスループ』で逃げるところは多分『?←HEARTBEAT』のオマージュだったんですかね。どっちも楽しげな曲調だったので自分好みでした。


…さて、結構ツッコミどころはあったんですけど、減点法で見る作品ではないと思うし、それ以上にメインテーマであろう「Aqoursの存続について」というテーマの描写が結構面白かったので
それについて感想を書いていきたいと思います。アイドルアニメは最近多いですが、「グループの解散」に焦点を当てた作品というのは中々少ないように思うんですよね。短い尺の作品であれば
当然そこまで描写されないし、ある程度の尺がある作品でも、そもそもアイドルが個人でもライブをするような作品の場合だと、ユニットの解散はそこまで比重が重くならないでしょう。


ラブライブ!』シリーズのアイドルアニメとしての特徴としては「アイドル」ではなく「スクールアイドル」であることが挙げられると思っていて、それはつまり「部活動」であるということ。
「部活動」である限り、所謂サザエさん時空でもない限り当然上級生の卒業による世代交代、というのは避けられないテーマになるわけですが、一方で、声優がユニットを組み、実際に
メディア展開をしているというマーケティング上の都合がある以上、「卒業したメンバーは出さない」という選択肢も採りにくい。難しいジレンマですよね。


実際、μ'sは卒業後に残りのメンバーで、とはならず、だからこそ前作の劇場版は「終わりの物語」だったように記憶しています。Aqoursも、劇中で聖良が指摘していた通り、当初は
「6人だと9人だった時の20%のパフォーマンス」だったわけで、9人が揃っていないと成立しなかった。だからこそ、6人でも前に進もうとする1・2年生がとても良いと思いました。

特にルビィの成長とか、かなりフィーチャーされてましたね。その分ヨハネ狂言回しになってたけど…。だからこそ、個人的には最後は6人で歌う描写で徹底してくれたら良かったのにな、と
思ったけど流石に難しいんでしょうかw対象こそとっ散らかってましたが、Aqoursも、鞠莉も、理亞も、もっと言えば統廃合も、全て「死と再生」みたいなテーマで一貫していたと思うので
前作と対比するのも面白かったです。どうしても結末が精神論なので、個々の過程をもう少し描いてくれればもう少しカタルシスを感じられたんでしょうけど、100分だしそこは仕方ないかな(