適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

ひめゆりの塔 ★★★★★★★★☆☆

ひめゆりの塔 [DVD]

ひめゆりの塔 [DVD]

戦争映画はあんまり趣味じゃないんですけど、色々あって観ることに。たぶん中学生辺りが沖縄に修学旅行へ行く前に人権学習でよく観るやつ(イメージ)。


この映画を通して、戦争の悲惨さが良く分かりました。21世紀に生きる私たちは、このような過ちを繰り返してはならないのだと思いました。おわり。
…みたいな感想でもいいんですけど、ブログにそんなことだけ書いても仕方ないのでもう少し。そういえば自分が中学の頃ってこの手の映画観させられた記憶あんまりないな…。寝てたかも。


最前線で看護要員として働く女学生たちが、常に爆撃・死と隣合わせになっているせいで、感覚がどんどんおかしくなっていく。その異常さがとても印象的でした。
爆撃の合間合間で、キャベツでバレーボールをしたり、谷茶前を歌ったり、水浴びをしたり…。天真爛漫につかの間の生を謳歌するシーンが挿入され
また米軍の攻撃を受けてどんどん死んでいく。対比することで悲惨さ、異常さを強調する、ということなんでしょうけど、観続けていると、こっちまで感覚が狂いそうになる。
特に終盤、自決用の青酸カリの数が人数分なくなってしまい、はしゃぎながら女学生たちがじゃんけんで青酸カリを競って求め合うところが最高に狂ってましたね。
「私は持ってないのにずるい」とか言って。それ貰って何をするかって自殺だからな…。機銃やら爆弾やらで部隊が全滅して「終」で終わるラストの嫌な余韻といったら…。


主人公?の先生役は津島恵子。『お茶漬の味』でおてんばそうな娘を演じていたのがこんなイメージに…。演出とかを云々する作品ではないのかもしれませんけど
爆撃→退却→束の間の休息→爆撃→…みたいな展開が少しワンパターンだったようには感じました。アメリカナイズされたプロパガンダ映画も趣味じゃないけど日本式反戦映画もキッツいなあ。