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復讐するは我にあり ★★★★★★★★☆☆

復讐するは我にあり

復讐するは我にあり

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


先日始まったアニメの『インフィニット・デンドログラム』を観ていたところ、主人公が使うスキルが復讐するは我にありとかいう珍妙な名前で笑ってしまいました。
…で、そういえばこの映画観たことなかったし観てみようかな?と。アマゾンでレンタルしようとしたらなんとプライム特典で無料でした。無料だから好き。


小説が原作であるということ以外、あまりよく知らなかったのですが、復讐劇ではなく、実在する連続殺人犯を描いた物語。
主人公である殺人鬼・榎津巌は所謂サイコパスで、人たらしでもある。旅館の女将であるハルも、殺人鬼だと知ってもなお榎津を匿い、結局殺されてしまうんですよね。


出てくる人物がみんな…表現が難しいのですが、ねっとりしている、というか。匂い立つような存在感がありました。
濡れ場も多いのですが、どれもすごく艶めかしい。倍賞美津子のヌードが特に印象的だったかな。三國連太郎演じる父親、あれはあれで大分悪いやつだよな…。
三國連太郎といえば、榎津が船の上で「ここで飛び込んだら助からんでしょうなあ」って言ったところで、『飢餓海峡』のラストを思い出しました。飛び込むのかと思ってしまった(


復讐するは我にあり、というのは聖書の一節で、主の言葉だと。つまり、復讐するのは(あなたではなく)神だ、という意味らしい。
最終的には捕まって死刑になるわけですが、個人的に誰かが復讐したわけではなかったし、榎津も、本当に殺したかった父は殺せなかった。
ハルを殺そうとした時は一瞬首を絞める手を緩めたのとかそうですが、とにかく、サイコキラーの内面はあまり描写されなかったので、心理描写に関しては淡々としていた印象。
ドキュメント風なので、作品として見た時にストーリーの盛り上がりには欠けますが、俳優の迫真の演技には惹きつけられました。邦画も少しずつ観ていこう。