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アニメ評論はなぜ「無いように見える」のか?

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面白い記事を見かけたので。映画や小説に比べたら、確かにアニメの評論って少ない気はしますよね。
評論家の藤津さん自身が「ニーズが無い」からだ、と明言していてちょっと笑いましたけど、実際ここで述べられていることはその通りだと思います。


まず、「誰かの評論を読んで、触れる作品を選ぼう」という目的がある場合。有料である映画や小説なんかに比べて、無料で観られるアニメの評論の需要はどうしても小さくなりがちですよね。
何故って、面白いかどうか気になるのであれば、無料で自分で観て確かめれば良いだけのことだから。確認にかかるコストが小さい。
また、記事で触れられている通り、詳しい人をSNSで何人かフォローしておけば、それで情報としては足りる、という側面もある。アニメの総数は多いとは言え、カバーできないほどでもない。
それなら、アニメ誌はそこでしか読めない、クリエイターへのインタビューを載せたほうがニーズに合っている、というのはその通りだよな、と。そこは無料では手に入らない情報ですから。
あと、身も蓋もない話ですが、「評論に耐えうる作品がどれだけあるのか?」という問題も。観ていて癒やされるけど中身はないし、論じることもない、みたいな作品も一定数ありますからね…。


…でも、個人的にはアニメの評論を読むのって(アニメに限りませんが)好きだし、それがきっかけで作品に触れることも結構あって。
リアルタイムで放送している、カレントな作品についてはSNSで十分でも、いわゆる「過去の名作」を観たい、と思った時に、参考になるのはやはり先人のレビューなのかな、と思うわけで。
結局、そういう需要が特にないからこそ、ニーズが無い、というところに繋がるのかもしれませんが。商業ベースでは難しくても、個人ブログやSNSのアカウントは今でもチラホラありますから。
このブログでも何度か参加した「話数単位10選」の企画についても触れられていましたが、そういう「アニメ感想ムラ」みたいなクラスタは存在しているんですよね。

藤津 ほかの人はどうか分からないけど、自分の中で刺さった作品の面白がり方を書いてったほうが、僕の中ではアニメの好きな人は増えるかなという気がするんですよね。
それにつまらない作品と感じた作品を取り上げるのは、時間とスペースの無駄ではあるし。


これは結構共感するところで、他の人が「面白い!」と勧めている作品については、やっぱり気になる。
このブログは徹頭徹尾自分のために存在しているのでネガティブなことでも書きますが、ある程度人の目に触れるところではポジティブな意見が見たいかな。
もちろん、ここを偶然読んだ人が「こんな褒めてるなら面白い作品なのかな?」と感じて、実際に触れてみる、ということがあるならば、自分としてはとても嬉しいですけれど。


実際、アフィ系まとめブログの感想まとめみたいなものに一定の需要がある以上、ニーズが無いわけではないような気もするんですよね。
商業ベースで考えると難しい、という問題はついてまわりますけど、オタクって元来語りたがりだし、知りたがりだし。というわけで皆感想は言語化しような。