Twitterでこんなハッシュタグが流行っていたので、自分もやってみようと思ったのですが、この手の自分語りをすぐ流れるSNSでやるよりは、残りやすいこっちでやったほうが良いかな?と。
…で、そもそも自分、全然漫画を読まないな、ということに気づく。子供の頃から漫画雑誌を読む習慣が一切なかったので、「思い出の漫画」みたいな作品があまりないんですよね。
大人になってから読んで面白かった作品はそれなりにありますけど、アイデンティティーの形成には漫画があまり寄与していないというか。…こうやってすぐ定義をコネるからナードなんだよな。
…まあ、今までの人生を振り返ってみて、アイデンティティーを形成している、という観点で5冊選ぶならこれかな?というものは一応思いついたので、列挙していこうかな、と。
1.山本鈴美香『エースをねらえ!』
エースをねらえ! 全10巻・全巻セット (ホーム社漫画文庫)
- 作者:山本 鈴美香
- 発売日: 2003/06/11
- メディア: 文庫
母親が好きだった漫画で、実家に置いてあったので、珍しく自分が子供の頃から読んでいた作品。
初心者の主人公・岡ひろみがコーチに見出され、プロテニスプレーヤーとして活躍する様子を描いたスポ根漫画…なのですが、決してそれだけはなく、人生訓が詰まった名作です。
「この一球は絶対無二の一球なり」「冬来りなば春遠からじ」等々、引用された格言もとても印象に残っています。最終巻ラストの「岡!エースをねらえ!」でゾクゾクした感覚が忘れられない。
2.鳥山明『ドラゴンボール』
DRAGON BALL 全42巻・全巻セット (ジャンプコミックス)
- 作者:鳥山 明
- 発売日: 2009/05/15
- メディア: コミック
改めて考えてみると、自分の実質的な漫画との出会いは『ドラゴンボール』なのかもしれないな、と。
当時、ピアノのお稽古に行くのがあまり好きではなかったのですが、妹が弾いている間、待っている時間はこれを読んでいていいよ、と先生が貸してくれたのがドラゴンボールでした。
子供心に、漫画ってこんなに面白いのか!と思ったのですが、先生の家に置いてあったのがピッコロ編までで、それ以降を読んだのは中学生とか高校生の頃だったんだよな…。
3.赤松健『魔法先生ネギま!』
魔法先生ネギま! コミック 全38巻完結セット (週刊少年マガジンKC)
- 作者:赤松 健
- 発売日: 2012/05/24
- メディア: コミック
ちょうどアニメ化していた頃だったか、ふとしたきっかけでネギまと出会い、いわゆる「萌え」を知って人生が大分狂ってしまった。『いちご100%』とかもこの枠ですね…。
オタクになったきっかけではないですが、オタクとしてのアイデンティティー形成には間違いなくかなり寄与している作品ですね。今でも自分の中での「俺の嫁」は変わりません。
4.久米田康治『さよなら絶望先生』
さよなら絶望先生 コミック 全30巻完結セット (週刊少年マガジンKC)
- 作者:久米田康治
- 発売日: 2012/08/31
- メディア: コミック
アニメの『ぱにぽにだっしゅ!』と、久米田先生の作品(と、初期のハヤテ)の影響で、パロディギャグというジャンルが大好きになってしまった。
それがずっと自分のオタクとしての根っこというか、元ネタが知りたい→知識を深めたい、みたいなこじれ方をしたので、ある意味一番オタクとしての自分を構成している作品かも。
5.施川ユウキ『サナギさん』
サナギさん コミック 全6巻完結セット (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者:施川 ユウキ
- 発売日: 2008/10/08
- メディア: コミック
もう大分前の話になるのですが、大学生時代は4コマ漫画マニアで、少年誌、少女誌からタイム系、ガンガン、きらら系に至るまで、幅広い4コマ漫画を収集していました。
今も実家に膨大な数の4コマがあるのですが、その中で1冊選ぶとしたら…と考えると、かなり難しいけど、施川ユウキ先生になるのかなあ、と。
作者買いしていた4コマ漫画家は他にも何人もいるし、もっと手堅い構成の人も思いつくのですが、単純にネタのインパクトだと、施川先生が一番衝撃的だったかな、と。
好きなひらがなのネタが好きすぎて、大学の一般教養の試験で題材にして論じてレポート書いたくらい。絵は上手くないだけに、シュールさ一本で勝負して面白いのがすごい。
…というわけで、自分を構成しているマンガ5作品でした。この年になって今更アイデンティティーを形成するような作品に出会うことはまずないけど、10代で触れた作品ばっかりだな…。