適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

大人の見る繪本 生れてはみたけれど ★★★★★★★★☆☆

大人の見る繪本 生れてはみたけれど

大人の見る繪本 生れてはみたけれど

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

歯医者と散髪の帰りに近所のレンタルビデオ屋に寄ってみたら、旧作が1本14泊15日で110円だったので適当に色々借りることに。この数ヶ月で利用者増えてそう。
サイレントって初めて観たんですが、本当に最低限の字幕以外は無音だから、画面に集中できますね。その分、観るのは結構疲れますけど…。


家では厳格な父親が、会社では重役にペコペコしていることを知って、良一と啓二の息子2人がショックを受ける、というお話。
お父ちゃんはいつも偉くなれと言うくせに、自分はちっとも偉くないじゃないか」と息子が言うシーンは、面白いけど残酷でしたね。
父親が寝静まった子どもたちに向かって「お前らは俺みたいなやくざな会社員になるなよ…」と語りかけるシーンは切なかった。
重役に気に入られているからこそ仕事も上向きになってきたのに、その事情を子どもたちには説明できない。すごく頑張っている父親に見えるんだけどな…。


一方、子どもたちは子どもたちで、体が大きくて力の強いやつがガキ大将になって近所の子供を統率している。いわば、子供の世界にも上下関係が存在しているんですよね。
良一と啓二は、重役の息子には子供世界のヒエラルキーで勝っているのに、父が重役の機嫌を取っているのが気に入らない。
小津作品といえば相似形の描写ですけど、この作品については、大人の社会、子供の社会の人間関係に相似形があるということかな。あと、兄と弟の関係もそうでしょうか。