適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

夢 ★★★★★★★☆☆☆

夢

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


「こんな夢を見た」


…という字幕から始まる、8つの不思議な短編からなるオムニバス作品。監督自身が見た夢がモチーフになっているらしい。
「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の8つのエピソードで、話を追うごとに主人公の「私」が年をとっていく。
全編を通して、色彩が鮮やかなところが印象に残りました。「桃畑」の舞や、「鴉」でのゴッホの絵、「赤富士」等々、とてもビビッドでしたね。
エピソードとしては「トンネル」が一番印象的だったかな。「赤富士」や「鬼哭」も反原発という観点から見たら監督の意見がはっきり出ているとは思いますが…。


一方、印象的ではあったのですが、面白いか、と言われると、疑問が残るのも事実。伝えたいメッセージが込められているのは分かるけど、ちょっと直截的すぎるかなあ。
「水車のある村」とか、おじいさんのセリフが長すぎるように感じてしまいました。シチュエーションは良いと思うけど、あれだけの長口上だと観ている方も疲れてしまう。
やっぱり作品として面白くて、かつメッセージ性もあるのが一番だなあ、という俗物的な感想を持ちました。「雪あらし」とか最初の数分セリフもないし展開もしないしで寝落ちしかけたし(