適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

まあだだよ ★★★★★★★★★☆

まあだだよ

まあだだよ

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

昭和18年、先生は文筆活動に専念するため長年務めた大学を辞めた。だが先生の人柄を慕う門下生たちは、戦中戦後を通じてその後も足繁く先生のもとを訪ねてくる…。
教師と教え子の20年以上にわたる交流をしみじみとまた温かく描いた巨匠・黒澤明監督の30作目にして残念ながら遺作となった作品。


マイペースに観進めていた黒澤映画も遂に最後まで来てしまった。百間先生が大学から去ることになり、その教え子たちと続いていく交流を描いた作品。
最初は戦中、そして物語が進むにつれて戦後になるわけですが、先生を取り巻く環境はどんどん変化していくんですよね。
空襲で家は焼けてしまうし、折角飼い始めた猫はどこかにいってしまうし、最後には摩阿陀会の途中で体調を崩して倒れてしまう。


そして、そんな先生の元に長い間ずっと集まってくる教え子たち。この関係がとても良いなと思いました。信頼関係の為せる技。
所ジョージが明らかに所ジョージ本人って感じで、無駄に存在感があって面白かったです。
こういう男子校ノリみたいな内輪の雰囲気は、見ているととても懐かしさを覚えてしまうんですよね。『いまを生きる』を観たときも似たようなことを思ったような。
往年のような重厚な人間ドラマではないけれど、これはこれで違った良さがある。個人的には晩年の黒澤作品では一番好きですね。

みんな、自分が本当に好きなものを見つけて下さい。
見つかったら、その大切なもののために努力しなさい。
君たちは、努力したい何かを持っているはずだ。
きっとそれは、君たちの心のこもった立派な仕事になるでしょう。


ラストの先生のセリフ。これが一番言いたかったことなのかな、と思うのですが、好きなものを見つけるのって大事ですよね(仕事には見つけようとしていない自堕落人間の感想)。