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ニュー・シネマ・パラダイス(完全版) ★★★★★★★★★☆

ニュー・シネマ・パラダイス (字幕版)

ニュー・シネマ・パラダイス (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


シチリア島の小さな村にある映画館・パラダイス座。親の目を盗んではここに通いつめる少年トトは、大の映画好き。
やがて映写技師の老人アルフレードと心を通わせるようになり、ますます映画に魅せられていくトト。
初恋、兵役を経て成長し、映画監督として活躍するようになった彼のもとにアルフレードの訃報が。
映画に夢中だった少年時代を懐古しつつ、30年ぶりにトトはシチリアに帰ってきた…


主人公である映画監督・サルヴァトーレの半生を描いた一代記もの。これも友人に勧められたので観ることに。
今作についての思い出は、自分が10年前に初めて参加した牧野由依さんのコンサートで、劇中音楽のメドレーを演奏されていたことですね。
声優オタクの映画知識の乏しさたるや、当時はMCで牧野さんが話題を振ったのに、客席が微妙な反応だったのが懐かしい。
そういえば、悲喜こもごもな『Reset&Happiness』Liveの1日目でもクラシックコーナーで演奏されていましたね。多分当時は聴いたのが2回目なことすら気づいてなかったけど。
…で、何度も演奏されるということは恐らく何かしらの思い入れがある作品なんだろうし、興味が湧いたというのも視聴動機の一つ。


前置きが長くなってしまった。サルヴァトーレの回想という形で物語が始まり、若きサルヴァトーレ(トト)がアルフレードと親交を深め、初恋をし、兵役で街を離れ…。
物語が進行していく側には、いつも映画がある。しかも作中で上映されている映画は名画ばかり。こういう作品を観ると、色々名作を観たくなりますね。
エレナとの実らぬ初恋のエピローグと、ラストシーンがとても良かったのですが、聞いた話ではこの後日談は完全版にしかないとか。それだと感動が段違いな気が…。
そして、どんなにかサルヴァトーレを大切に思っていただろうに、「絶対に帰ってくるなよ」と言って送り出し、死の際にもそれを伝えなかったアルフレード
冒頭では誰のことやら全く分からなかったのに、後半になって冒頭の回想シーンの意味が明らかになっていく構成とあのラストが本当に良かった。評判通りの名作でした。