適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

リーディングシアターVol.1『RAMPO in the DARK』

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イープラスがここ数ヶ月定期的に宣伝メールを送ってきたので、そこまで勧めてくるなら…と観ることに。いわゆるオンライン配信ですね。
江戸川乱歩の短編『白昼夢』『人間椅子』『赤い部屋』の3作を、1組3人・全9組の俳優・声優が朗読する、というもの。自分が買ったのは「藤原祐規、桑野晃輔下地紫野」組。
江戸川乱歩の作品、今まで全く読んだことがなかったので、短編ならすぐ読めるだろう、と思い、まず青空文庫で3作全部読んでから観劇しました。

白昼夢

タイトル通りの作品。男が往来で殺人を告白して…という話ですが、最後まで読んでも、どこまでが現実で、どこまでが夢かがわからない。
男が語ったのが嘘なのか、語り手が夢を見ているのか、はたまた警官が…と、どのようにも解釈できるな、と感じました。
朗々と演説する男を藤原さんが好演していて、そこから現実、というか語り手の視点に戻ってきたときの不気味さがすごい。

人間椅子

タイトルは辛うじて知っていましたが、個人的にはこれが一番面白かった。小説家である官吏の妻の元に、ある日不思議な手紙が届いて…というお話。
中盤くらいで不気味なオチが読めてしまい、ゾクっとするのですが、更に最後にもう一枚どんでん返しがあって、乱歩の構成の上手さを感じました。
不気味な物語を淡々と、それでいて情感を込めて読む下地さんも声が素晴らしい。3人とも、和装が似合ってましたね。モボ、モガってやつなのかな。

赤い部屋

猟奇クラブの会合で、男が奇妙な体験を告白する、というお話。これも『人間椅子』と同じく、最後が2段オチになっていて、2度驚かされました。
未必の故意による殺人、という題材に惹かれてちょっと用語とか調べてしまった。100年近く前にこれを書けるというのは、やっぱり才能なんだろうなあ。
そしてこういう作品は朗読だと惹き込まれていきますね。あたかも男が喋っているのを聴いている会員になったようでした。


プロによる朗読劇、間違いなく聴く価値はあるし面白いんだけど、やっぱり地方から遠征するにはハードルが高い面もあるので、オンライン配信は良い機会でした。
本当にそろそろ現場にも行きたいんだけど、この調子では夏のうちは関東は厳しいかも…という気も。秋口には少しはマシになっていれば良いんですけどね。