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万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

楢山節考(1958年版) ★★★★★★★★☆☆

楢山節考

楢山節考

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


亭主に先立たれた老婆おりんは、嫁に先立たれた息子の辰平の後妻を探しながら、けさ吉はじめ3人の孫の面倒を見ている。
村では、貧しい村での口減らしのため70歳になると楢山まいり(姥捨て)をする風習があった。
村の祭りの日、隣村から亭主に死なれた玉さんが後妻にやってくる。これで心おきなくお山へいける、というおりんだったが・・・。
因習によって山に捨てられる老婆と、その息子の葛藤を描くドラマ。歌舞伎の様式を用いた斬新な演出が素晴らしい。深沢七郎原作。姨捨山をモチーフにした意欲作。


ベタ問(?)の今村昌平監督版ではなく、木下恵介監督版の方。「楢山節考」ってタイトルだけは知ってたけど、姥捨山の話だということは全く知りませんでした(
歌舞伎形式で進むというのを知って、黒澤作品でも古典芸能調のはどうにも合わなかったので不安でした。…が、実際に観てみるとあまり違和感はなく、次第に慣れましたね。
むしろ、セット調であることを利用した場面の切り替えが上手くて面白かったです。今作に関してはカラーだったのが良かった。木下作品って割と意欲的ですけど、明暗の使い分けが上手い。


おりんが、もうすぐ捨てられるのに歯が丈夫で健康だから恥ずかしいって歯を打ち付けて折るシーンに狂気を感じました。それに比べて生に執着している又やん…。
終盤、雪の中で手を合わせるおりんのシーンが神々しくて、お釈迦様か何か?って思ってしまった。これは田中絹代がすごいと言うべきか。老女を演じてるけど、当時40代とかでは?
最後の展開はちょっと衝撃だったけど、この時代の親孝行って一体何なのだろう…とは思わせられますね。ラストで写った姨捨駅、調べてみたけど今もある長野県の駅なのかな?