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マイレージ、マイライフ ★★★★★★★★★★

マイレージ、マイライフ (字幕版)

マイレージ、マイライフ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


年間322日も出張するライアン・ビンガムの仕事はプロの“リストラ宣告人”。そんなライアンに二つの出会いが訪れる。
彼女たちと接していくうち、これまでないがしろにしていた人との“つながり”の大切さに気付かされていく…。


学生時代の知り合いが以前に「一番好きな映画は『up in the air』」と言っていて、どんな映画だろう、と調べたことがあったので、気になっていた作品。
「up in the air」は「未定の」という意味のイディオムらしく、飛行機とのダブルミーニングになっている洒落たタイトル。
でも、『マイレージ、マイライフ』って邦題も、今作を端的に表していて、悪くないと思うんですよね。2つともキーになってくる単語だし。


会社の代わりに解雇を宣告する仕事、って精神的にとてもしんどそうですよね…。大量のエキストラが妙にリアルで怖いな、と思ってたら、実際に解雇された一般人を集めたらしい。道理で。
アメリカ中を解雇宣告のために飛び回るのは交通費の無駄、とオンラインでの通告を推進しようとする若手社員のナタリー。テレワークが叫ばれる現代、観ると興味深いですね。
オンライン化の弊害についても触れられてたけど、結局対面で仕事するって結構大事なんだよな…。自分がテレワークがほぼ無理なタイプの職種だからこそ感じるのかもしれませんが。


「結婚する必要を感じない」と考えていたライアンが、ナタリー、アレックスの2人と交流するうちに、人間関係の大切さに気付く、という流れ、まあそこはありがちかな、と思ったんですよね。
アレックスの家に行くシーンまで観たところで、「あー、そういうハッピーエンドか…」と思ってただけに、そこからの展開とラストの余韻がとても良いな、と。
仕事や趣味と家庭。どちらがより大事か、という単純な構図になっていないのが好きです。アレックスにしても、幸せなのかと考えたら…でも、あの態度は正直悪女でしかないけどw


そんなわけで、今まで観た洋画の中でもかなり自分好みの作品でした。対面の大事さと人生観、2テーマの繋がりが弱くて散逸気味だったけど、後者の話が特に面白かったのであまり気にならず。
こういう「個人的に刺さる」タイプの作品に運良く出会うと、もっと色々観てみよう、という気になりますね。必ずしも世間の評価とイコールにはならないから、探すのは難しいですが…。