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ヲタクに恋は難しい ★★★★★★★☆☆☆

ヲタクに恋は難しい

ヲタクに恋は難しい

  • メディア: Prime Video


26歳OLの桃瀬成海は、転職先の会社で、幼馴染の二藤宏嵩と再会する。
ルックスが良く仕事もできる宏嵩は、実は廃人クラスの重度のゲームヲタク。そして成海もまた、マンガ・アニメ・BLをこよなく愛する隠れ腐女子であった。
周りの人々にヲタクだとバレる「ヲタバレ」を何よりも恐れている成海はその本性を隠しており、真実の自分をさらけ出せるのはヲタク友達の宏嵩の前だけ。
会社が終われば2人はいつもの居酒屋でヲタ話に花を咲かす。男を見る目がない事を嘆く成海に対して宏嵩は「ヲタク同士で付き合えば快適なのでは?」と交際を提案。
こうして2人はお付き合いすることに。お互い充実したヲタクカップルライフを始めるはずだったが、時に恋愛とは我慢、妥協、歩み寄りが必要なもの。
"恋愛不適合"な2人には、数々の試練や困難が待ち受けていた!


レンタルショップで見かけたので借りてきました。アニメは全話見ましたが、原作はノータッチ。
冒頭から佐藤二朗のスベリ芸を見せられるという斬新な出だしで、試されてるのかな?と思ってしまった。いや、佐藤二朗は全然嫌いじゃないからいいんだけど。


デフォルメの方向性に関する議論はさておき、「オタクの恋愛」、ひいては「意思疎通と相互理解の難しさ」を一応のテーマにしていて、あまりそこには目新しさはない。
いちいちリアクションがオーバーだったり、チープなミュージカル演出が随所に挟まるのも、まあこれだけゴリ押しされるとちょっと笑えてくるとは思います。


…ただ、やっぱりオタクに対する解像度のあまりの低さと、ツッコミどころの多さは観てて恥ずかしくなりました。こんなステレオタイプ令和におらんやろ、という。
謎のFGOコスプレとネタ披露とか、意味もなく109の前でラブライブのコスプレをして踊るシーンとか、自分の思い入れがある作品でこういう扱いされたらあまり良い気分はしないだろうなあ。


恋愛映画において「相手を理解しようとしてうまくいかずにすれ違う」という展開自体は王道ですが、そのアプローチがズレすぎてたのが結構面白かったですね。
具体的には、成海に「梶裕貴さん知らないの?エレンとか轟焦凍役の声優さんだよ!」と言われた宏嵩が、なぜか理解するためにアイドル声優内田真礼)のライブに通うと、という流れ。
…いや、まず普通に梶裕貴が出てるアニメ観ろよ、って思うし。オタクグッズ一色に染まった部屋の統一感の無さも面白かったですね。友人のヒロタカ君の部屋みたいだったな。
神崎蘭子のシャツを着てるのは内田真礼のオタクなら分かるとして、なぜか佐藤心安部菜々のポスターもあったし、リゼロのレムとか、ガルパンのみほとかも。お前は何のオタクやねん、と。
極めつけにはフェスで最前にいながら他のアイドルの歌唱中は地蔵、内田真礼の歌唱シーンも途中で帰るって、失礼すぎるでしょ。意図してかせずか、無理解なのが良く出ていて笑いました。


福田雄一作品、300円くらい払って居間で観るのは結構楽しいんだけど、流石にこれに4桁払って映画館に行くのはな…という感じ。
個人的には同じような路線だと河合勇人監督作品のほうが、まだ漫画原作の映画は解像度が高い気がする。まあ、もう一種の様式美みたいなものなのでいいんですけどね。