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どうにかなる日々 ★★★★★★★★★☆

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青春群像劇の名手・志村貴子(「放浪息子」「青い花」)による、様々な恋模様を淡く繊細に描いたオムニバス漫画「どうにかなる日々」を、
詩的な映像・音楽演出に定評のある佐藤卓哉監督(「あさがおと加瀬さん。」)がアニメ化。


元恋人の結婚式、
男子校の先生と生徒、
心と身体の変化を迎える思春期の幼馴染。


誰が相手でも、どんな形でも、全ての恋と生き方には同等の価値がある。
そして、不器用に誰かを想った日々は、きっといつか愛しい思い出になる。
そんな“誰かの恋”を優しく見守り、温かく描くオムニバスショートストーリー集。


タイムラインで存在を知り、ちょうど都市部に出かける機会があったので良い機会だし観ようかな、と。アニメ映画はチャンスを逃したら観られないので。
青い花』は放送当時百合が苦手だったのもあり脱落しましたが、『放浪息子』はかなり好きだったので、それなりに期待はしていました。
本編開始前に花澤香菜さんと小松未可子さんの対談があって少し驚きましたね。いつの間にかお二人とも既婚者になってしまった…。(そこかよ)


4つの短編エピソードからなるオムニバス作品で、それぞれテーマが「レズ・ボーイズラブ・AV・思春期」みたいな感じ(大雑把すぎて識者に怒られそう)。
どれも「性」がナマっぽい描かれ方をしている一方で、決してその手の描写が直截的なわけではなく、また絵のタッチも淡い。結果的には暖かみがあって、また余韻も生んでいる。
恋愛や性というテーマを抜きにしても、ややフラットめなキャストの演技も手伝って、言葉では表現しづらい微妙な距離感、空気感が心地良く、観終わったあとの満足感はなかなかのものでした。
前半2つのエピソードがあまり踏み込まずに終わったのに対し、後半2つは続きものだったので、ストーリーという点では一番楽しめたかな。ヘテロで親しみやすかったというのもありますが。
みかちゃんが蠱惑的すぎて、魔性の女だな…と思うことしきり。しんちゃんの理性どうなってんだよ。まあ、みかちゃんの演者も大量のオタクを惑わせてますからね。適材適所、というやつかも。