適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

ARIA The CREPUSCOLO(と、舞台挨拶) ★★★★★★★★★☆

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ネオ・ヴェネツィアの街が、落ち葉の絨毯で彩られる秋。
オレンジぷらねっとで修業の日々を送るアーニャには、気がかりなことがありました。
お互いに多忙なこともあり、長い間会えていない先輩のアリスとアテナ。
そのせいで元気がないアテナに対し、アリスはなぜか会うのを避けている様子なのです。
友達のアイとあずさにも協力してもらい、先輩たちが絶対に会える方法を探す中、
アーニャは今の自分だからこそ見える“景色”があることに気づかされるのでした……。


アニメ第1作の放送開始が16年前。自分がアニメ自体を丁度観始めた時期なので、そう考えると自分のアニメファン歴とほぼ同じくらいの歴史を持つシリーズなんですよね…。
当時は観ていたら眠くなって寝落ちしてしまったのも今となっては良い思い出。折良く緊急事態宣言が解除されたので、2ヶ月ぶりに県境を超えて映画館まで行ってきました。


上映前に舞台挨拶があったのですが、始まるまでの時間はBGMとして『AQUA』が流れていたんですよね。
…個人的なことなんですが、『AQUA』(とサントラの中からいくつかの曲)、寝付けない時の睡眠導入プレイリストに使っているので、聴いた瞬間に眠気が襲ってきて困りました(
登壇していたのは総監督、監督と、葉月さん、西村さん、大原さん、広橋さん、茅野さん。終始ゆるい感じで、舞台挨拶すら『ARIA』という感じでした。
素で色んな人が恥ずかしいセリフを飛ばしてましたが、大部分スルーされてましたね。突っ込んでたら終わらないけど。最後の挨拶で観てる友達にメッセージ送る広橋さん自由すぎる。
大原さんが「懐かしい人達の再登場が」と仰ってたので、観る前から楽しみになってしまった。ネタバレは禁止で、とか言ってたけど、ネタバレするような作品でもないんだよな。


本編は60分ということもあり、内容はほぼ上記のあらすじの通り。すれ違うアリスとアテナを心配したアーニャが、皆の力を借りて2人の仲を取り持とうとする、というもの。
先輩のように後輩を導きたいけど上手くいかないもどかしさから来るアリスの自己肯定感の低さ。それが解消されていく作りはとても心地良く、胸のすく思いでした。
誰しも自分を追い詰めてしまうことってあると思うし、そういう時って往々にして視野が狭くなってしまっているんですよね。
中盤、アレッタの後ろに乗せてもらい、アーニャがネオ・ヴェネツィアを俯瞰したことによる気づきが後半へ繋がっていくところが上手いな、と感じました。
オレンジぷらねっと、優しいけど不器用な人しかいない。トラゲットの3人めっちゃ懐かしかったな。阿澄さんの学園祭トークイベントで話題に出てた思い出、もう何年前だ…?


そして終盤、「あの頃は楽しかったんじゃなくて、あの頃も楽しかった」というアリシアさんの名言を、灯里が引用するシーンがとても良かったです。
おそらく今回映画を観ているファンの少なくない層は、10年以上この作品を好き、という人が多いと思うんですが、このセリフ、2021年の今だからこそ、更に重みが増すな、と。
ARIA』のTV版を観ていた学生時代、そして6年前の『AVVENIRE』を観ていたころ。今と状況は違うけど、それぞれ楽しかった。でも、懐古してばかりではいけない。
今作も、間違いなく今までのシリーズと遜色のない出来でしたし、それを楽しめている自分の現在もまた、アリスのセリフを借用すれば「満更でもない」。人生讃歌だよな。
描かれているのは決して「終わらない日常」ではなく、色々のものが変わっていくからこそ、愛おしく思う「今」。多くの日常系作品と一線を画していると感じる点であり、特長だと思います。


…今回、オレンジぷらねっとのお話、ということで、藍華はあんまり出番ないのかな?と心配していたのですが、完全に杞憂でしたね。あの頃と同じ藍華がいました。
特に良かったのが晃さんとの掛け合い。全く16年の年月を感じないくらい藍華で、本当に最高でした。やはり千和さんは天才。
キャストの話をしたついでに、今回は回想シーンを上手く取り入れ、川上さんのアテナ、河合さんのアテナ、そしてサトリナのアテナ。三者三様のアテナの出番があったのがとても良かった。
再来週の舞台挨拶は千和さんもご登壇されるということなので、これは2周目ですかね。音声ではともかく、実際に(LVでも)拝見するの何年ぶりか分からないしこの機会は逃せない。