適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

騙し絵の牙 ★★★★★★★★★☆

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大手出版社「薫風社」に激震走る!かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。
専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、お荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)は、無理難題を押し付けられ廃刊のピンチに立たされる…。
速水は、新人編集者・高野(松岡茉優)と共に、イケメン作家、大御所作家、人気モデルを軽妙なトーク口説きながら、
ライバル誌、同僚、会社上層部など次々と現れるクセモノたちとスリリングな攻防を繰り広げていく。
嘘、裏切り、リーク、告発――クセモノたちの陰謀が渦巻く中、速水の生き残りをかけた“大逆転”の奇策とは!?


小説のタイトルしか知らなかったので、このポスターを観て、コンゲーム的な作品かと思ったのですが、観てみると特にそういうことはなく。
大泉洋のあて書きというだけあってピタリとハマっていて、物腰柔らかく、飄々とした真意の読めなさが不気味。
結局手玉に取られていたのは誰なのか、という目まぐるしく動く展開も目が離せませんでしたね。それだけに終わり方は若干唐突に感じましたけど。


出版業界の厳しさ、という社会問題も扱っていて、こちらの方も考えさせられましたね。文芸の冬の時代。
かくいう自分も雑誌の類は読まないけど、それでも(多分)同年代の平均よりは本は読むほうだと思うし。娯楽が多様化した現代では難しいよなあ。


しかし「非(ナル)Aの牙」には思わずニヤっとしてしまったなー。ヴォークトやん。こういう些細な愉しみと往々にして出会えるからこそ、クイズはやめられないよなあ。
大泉洋のことだけ書いたけど、松岡茉優も名演でしたね。松岡茉優の出演作品、だいたい面白い気がする。キャストで選んでもハズレの少ない、ハイアベレージな役者だと思います。