適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

赤い殺意 ★★★★★★★★☆☆

古い家族制度の底辺でビクビクしながら生活している貞子は、大学職員の夫が留守の夜、強盗に犯されてしまう。
ショックで死のうとするが死に切れないまま、その後も強盗と関係を持ち続けてしまう貞子。いつしか強くしたたかに変貌を遂げていく。今村節が冴えわたる重喜劇。


夫と姑の言いなりになっていた妻が、強盗が押し入ってきた日をきっかけに、次第に「強く」なり、したたかに生き抜いていく様子を描いた作品。
「重喜劇」ってどういうことなのかな、と思っていたのですが、確かにシュールな笑いが多い。ムックリの「ビョ~ン」っていう間の抜けた音色のせいもあるのかな。


列車で揉み合いになる長回しのシーンが圧巻で、これかなり危険な撮影だったんじゃなかろうか。どうやって撮ったんだろう…。
事務員と不倫している西村晃の小市民っぷりが面白かったですね。春川ますみの東北弁はところどころ何言ってるかわからなかった。標準語字幕がほしい。


ただ、重苦しい因習から解き放たれる女性、というテーマを描写するには必要だったのかもしれませんが、流石に150分は長く感じてしまいましたね。
「2時間以上の集中を観客に求めるのは現代の娯楽として優しくない」というセリフが先日観た映画の中で出てきましたが、言い得て妙ですね。