ヴェネチア国際映画祭でグランプリにあたる金獅子賞受賞作品。暴れん坊だが無垢の心を持つ天涯孤独の松五郎はある日、足を痛めた少年・敏雄を救う。
それが縁で夫を失った親子と親密になっていく。敏雄を実の息子のようにかわいがり、未亡人の良子にはいつしか淡い恋心を抱くようになるが、時は流れていった…。
稲垣浩監督が阪東妻三郎主演で製作した第一作のセルフリメイク。三船敏郎の魅力が光る作品。
Netflixの課金タイミングが月末だと思ってて月末に解約したら、登録日の一ヶ月後だったというオチ。無駄に1ヶ月分料金を払ってしまった…。
もったいないので、配信一覧にあったこれを。アマプラだと有料なんですよね。ネトフリは配信作が探しづらいのがなあ。アマプラも大概ですけどそれ以上にUIがなあ。
序盤の芝居小屋での大立ち回りから、三船敏郎と笠智衆でテンションが上がる。なんで笠智衆の演技ってこんなに味があるんだろう。
今まで観た高峰秀子の出演作品は大体モノクロだったので、終盤ちょっとめかしこんだシーンで美しさにハッとしました。
松五郎と親子との疑似家族モノとも言える展開は微笑ましかったけど、「吉岡さんとでも呼んで」は切ないなあ。
舞台が明治時代だから、つまりは身分違いの恋、ということなんですよね。思いを伝えれば良いという話でもなく。
気風の良い松五郎のような日本人像、失われて久しいと思うけど、こういうのに憧れてしまうのもまた日本人なのだろうか。
戦前のモノクロ版と観比べてみても面白いかもしれないですね。今作は結構色鮮やかだったし、死ぬ直前の走馬灯なんかかなり幻想的だったなー。