適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

にあんちゃん ★★★★★★★★☆☆

昨日ワクチンを接種したら38度くらいの熱が出てきたので、早退して解熱剤飲んで寝てたら体内時計が狂ってしまった。多分この感じだと明日起きたら熱は下がってそう。
関節痛いし寒いから外に出たくないのに、冷蔵庫に冷凍ブロッコリーと卵くらいしかなかったせいで、ブロッコリー卵スープが今日の夕飯です。病人食かよ。


九州のある炭鉱で父親が息を引き取った。残された喜一、よし子、高一、末子ら子供たちは父に死なれた悲しみよりも、明日からの生活への不安に胸をしめつけられていた。
不景気は続き、喜一が失業してしまう。十才の少女の日記を映画化、明るく逞しく生きる兄弟愛を描いた感動巨篇。

今村昌平監督作品のエログロ成分がちょっと苦手だったので、素直な感動巨編らしい(?)これを。貧困にめげずに生きていく家族の物語。
頑固親父とかはいるけど基本的には悪人はおらず、悪いのは貧乏だけ。保健婦の先生の奮闘も観ていて面白かったかな。殿山泰司はどの映画でも殿山泰司で、これも面白い。


にあんちゃん、途中まで意味がわからなかったけど、二番目のあんちゃん(次兄)ってことだったのか。長男長女が途中からフェードアウトする分、健気さが印象的でした。
ほとんど九州の炭鉱を舞台にしていただけに、終盤の東京の描写との差はかなり印象的でした。東京と地方では当時これくらいの生活レベルの差があったんだよな…。


ただ、一番印象的だったのは兄弟愛ではなく、北林谷栄演じる朝鮮人のおばあさんですね。最早セリフともつかない怪音波(?)を発していて、存在感が半端ない。
他人の葬式の香典から「借りてた分だ」と現金を掴み取って持っていくからの泣き真似。冒頭のインパクトが強すぎてそっちにもっていかれてしまった。他の出演作品も観てみたいな。