とある秋の日、キャンプに出かけて行ったすみっコたち。空を見上げると、いつもより大きく青く輝く月が。
「5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。
魔法使いたちが町にやってきて、夢を叶えてくれる」
伝説のとおり、すみっコたちの町に魔法使いの5人きょうだいが舞い下りてきた!
公園、スーパーマーケット、森の中。
次々と魔法がかけられ、キラキラに彩られた町はまるでパーティー会場のよう。
やがて楽しい夜に終わりが近づき、月へ帰っていく魔法使いたち。
そこにはなぜか…たぴおかの姿が!?すえっコの“ふぁいぶ”と間違えて連れていかれてしまって…?
時間帯がちょうどよかったので、『呪術廻戦』の映画とハシゴ。
前作はSNSで「実質虚淵玄」的なパワーワードで、胡散臭いバズり方をしていたのに、今作は全く評判を聞かないけど、どうなんだろう?と気になり、観に行くことに。
対象年齢が対象年齢なので、家族連れしかいませんでした。そういう子たちの邪魔をしてはいけないので、前回と同じく最後尾の端で鑑賞。
あらすじを読んでもらうと分かる通り、今作は「夢」がテーマ。
魔法が上手く使えない「ふぁいぶ」が、すみっコたちの夢を消してしまう、というのが一つの山場になっています。
魔法で何でも叶えられる「ふぁいぶ」から見たら、叶わぬ夢を見て苦しむくらいなら、夢自体を消してあげたほうが幸せなのではないか、と思ったところ、すみっコたちが無気力になってしまう。
叶わなくても、夢を持ち続けることはそれ自体が尊いんだよ、という、観ている子どもたちへのメッセージ。前作よりはストレートだったかな、と思いました。
自分は子供の頃から今に至るまで「夢」というものがなかったので、まあ現在も漠然と生きているわけですが、それでも、思考停止で生きるのは勿体ないという思いもあり。
要は、小さな目標でもいいから何か設定しておくと、無為に日々を過ごす時間が減るので、そこから始めるのが良いのでは。…子供向けアニメに人生訓求めても仕方ないけど。
例によって下調べ/Zeroで観たので、エンディングがBUMP OF CHICKENなのに驚きました。多分、ハマった世代が親になって、子供と観に来たらハマる想定なんでしょう。
個人的にウケたのは、魔法使いたちが月に帰るのをみんなで見送っていたら終電がなくなったオチですね。田舎って大変だよな。ちょっと親近感が湧いてしまった。