適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

ラヂオの時間 ★★★★★★★★☆☆

生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。
そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを依頼。
だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、メロドラマだった物語は次第にアクションへと変貌してゆく。

今年の大河は三谷幸喜脚本ということで、今まで観ていなかった三谷幸喜作品に触れてみようと思い立つ。さっき大河も1話観ましたが、コント調で観やすそうですね。
脚本の『12人の優しい日本人』は観たので完全に初めてというわけではないのですが、監督作品を観るのは初めてでした。


スタジオという一つの場所であり得ない展開が連続で発生し、物語が進行していく。舞台っぽい作品でした。トラックの運転手の存在意義に最後まで気付かなかった(
台詞回しで笑わせてくるのが面白く、特に終盤の「また走った!」とか「ジョージです」辺りが好き。ナレーターのアナウンサーと老効果マンが良いキャラしてた。


一方、イライラさせられるキャラクターもかなり多く、割を食う主婦のみやこが可哀想すぎて興が削がれてしまった。良い話っぽく終わったとはいえ、カタルシスが弱かったなあ。
作中描写から察するに、みやこの原作もおそらくしょうもなさそうなんだけど、これだけのことをされて「名前を消してほしい時もある」とかズレたこと語られても寒いんだよな…。
ドタバタコメディで無理に感情移入しながら観るのは大間違いだったという、良い教訓になりました。あとエンディングの布施明、良い声なのに歌の歌詞がアレなの笑うしかないだろ。