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明朗・潑溂・無邪気なブログ

THE 有頂天ホテル ★★★★★★★☆☆☆

都内の高級ホテル“ホテルアバンティ”。新年のカウントダウンパーティーまであと2時間あまり。
その成否はホテルの威信に関わり、これを無事終えることが副支配人の新堂平吉に課せられた責務。
ところが、そんな新堂をあざ笑うかのように、思いも掛けないトラブルが次々と発生する。
刻一刻と新年のカウントダウンが迫る中、従業員と“訳あり”宿泊者たちを襲う数々のハプニング。
はたして彼らは無事に新年を迎えることができるのか?

三谷幸喜映画を観ていこうという試み3作目。大晦日のホテルで起こるドタバタを描いたコメディ映画。
この当時の映画で、こんな豪華なキャストが揃うことってあったんだろうか、というほど主役級が揃っているのがすごい。どれだけお金掛かったんだこれ…。
群像劇なので、全員に少しずつきっちり出番が割り振られているんですが、逆にどの人についてもあまり深くは掘られないため、観た後には何も残らないタイプの作品。
松たか子篠原涼子の存在感は特にすごかったな。ハッとする美貌。でも個性強い人が多すぎて、逆に無難に収まってしまった感。これだけの人数をこの時間に収めたことがすごいんだろうけど。


ギャグはその場でクスっと笑って終わり、という感じなのですが、サンタ人形のヒゲと、タオルの首吊りは声出して笑いました。西田敏行の演歌歌手は面白かったな。
それよりもベルボーイの変な歌が今でも頭に残ってるんですよね。「♪ドン・キホーテサンチョ・パンサロシナンテアンドレ~♪」みたいな変な歌詞で自殺を思い留まるわけねえだろ。
…でも、『ドン・キホーテ』に「アンドレ」なんていたっけ?というのが疑問だったので、後で調べたら「アンド 俺」だったという。甲本ヒロトの曲なのか…。


そういえば、こういう形式の作品を「グランドホテル形式」というらしく、『グランド・ホテル』という映画が元になっているんだとか。次は元ネタを観てみようかな。