適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか ★★★★★★★★★☆

時は冷戦の真っ只中。アメリカの戦略空軍基地司令官リッパー将軍が突然、ソ連への水爆攻撃を命令する。
ところがソ連保有している核の自爆装置は水爆攻撃を受けると10ヶ月以内に全世界を破滅させてしまうと判明。
両国首脳陣は最悪の事態を回避すべく必死の努力を続けるが、水爆はついに投下されてしまう・・・。

自動手記人形よろしく、自分も「愛してる」を知るために古典を視聴することにしました。レンタルしたのを忘れてて有効期限切れを起こし、2倍の料金を払ってしまった…。
核戦争を描いたブラックコメディを冷戦時代に公開するという試み自体がブラック、ということになるのかな?オチもブラックだけど、この頃のSFには結構この手の終末オチは多い印象。


一人の軍人の頭が狂ったことがきっかけで人類が滅亡してしまうという荒唐無稽なストーリーではあるものの、上層部の結論の出ない会議とか「案外こんなもんなんだろうな」と思ってしまう。
自販機を撃ってコーラが吹き出すとか、博士がバリバリの優成思想を主張するとか、コメディだけあって笑えるところは結構ありましたね。水爆にまたがって落ちるところも笑ったな。
博士の手が上がりそうになるの、観ている時はパーキンソン病か何かかな?と思っていたのですが、調べてみて納得しました。ブラックジョークの意味がわかってなかったわ…。


そういえば、劇中に何度も使われて印象的だった挿入歌『When Johnny Comes Marching Home』、聴き覚えがあると思って調べたけど『ガールズ&パンツァー』でも使われていたらしい。


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『7月4日に生まれて』でも使われていたらしいから、アニメで知っただけということはないかもしれないけど、こういう色々なところからの繋がりに気付くのはやっぱり楽しいですね。
ただ、タイトルが人名の直訳すぎて「愛」を知るには不十分だったので、理解を深めるために別のものにもあたってみようと思います。