適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

サイダーのように言葉が湧き上がる ★★★★★★★★☆☆

17回⽬の夏、地⽅都市。コミュニケーションが苦⼿で、⼈から話しかけられないよう、いつもヘッドホンを着⽤している少年・チェリー。
彼は⼝に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。
矯正中の⼤きな前⻭を隠すため、いつもマスクをしている少⼥・スマイル。⼈気動画主の彼⼥は、“カワイイ”を⾒つけては動画を配信していた。
俳句以外では思ったことをなかなか⼝に出せないチェリーと、⾒た⽬のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、
ショッピングモールで出会い、やがてSNSを通じて少しずつ⾔葉を交わしていく。
ある⽇ふたりは、バイト先で出会った⽼⼈・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。
ふたりはそれを⾃分たちで⾒つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため⼀緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。
だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って。
物語のクライマックス、チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは⼼の奥深くまで届き、あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。


タイバニを観るために加入したネトフリ、加入即メンバーシップをキャンセルしたものの、月末までは動画が観られるんですよね。
せっかくだから何か観ておこうと思い、当時タイミングが合わずに観に行けなかったこれを。結構公開延期とかしてた記憶があるけど、どうだったかな?


地方都市のショッピングモールで出会った、お互いコンプレックスを抱える2人のボーイ・ミーツ・ガール。直近で観た泡とのラブストーリーに比べるとかなり素朴でミニマムでした。
2人がする同じバイトも、デイサービスってのが時代ですよね…。デイサービスでバイトするアニメとか、なかなかない気がする。


コミュ障や見た目のコンプレックスごと肯定してくれる存在の大切さ、と文章にすると陳腐だし、実際、非現実的な展開はあまり起こらない、ひと夏の淡い恋物語
最早こういう甘酸っぱさに憧れるような年齢ではないけど、こういう「夏」って感じの映画はクソ暑い日に映画館で観て、帰りに余韻に浸れればもっと楽しめたのかもしれません。
物語のキーになる大貫妙子さんの挿入歌が良かったのも大きいかな。展開上、あの歌が微妙だったら説得力が…って感じですしね。ちゃんと感動的だった。
ただ、これを書くと野暮だけど、花火大会に一緒に行きたいなら家族と別行動で後で行けば良くない?って思ってしまった。そこで女の子を取らないのはおかしいやろ。