適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

地球外少年少女 ★★★★★★★★★☆

日本製宇宙ステーション「あんしん」。
地球への移住のため、ステーションでリハビリを行っていた月生まれの少年・登矢と、その幼馴染・心葉は、
初めての宇宙旅行に地球からやってきた子供、大洋、美衣奈、博士とともに、ステーションと彗星の衝突事故に巻き込まれてしまう。
大人たちとはぐれ、ネットが切断された閉鎖空間。そのなかで子供たちはときに反発し、ときに助け合いながら、
減圧、EVA(宇宙遊泳)、マイクロマシンの暴走と様々な困難に立ち向かう。


『タイバニ』を観るために1ヶ月だけ契約したネトフリ、契約終了前に何か観ておこうという試みその2。まあ3作観たら1000円の元は取ったでしょう。
これも観に行こうとは思ってたけどタイミングが全然合わず…。『電脳コイル』の磯光雄監督の新作で、近未来が舞台、ってだけでもう期待しかなかった。


下調べをせずに観始めたせいもあり、最初は作中に出てくる用語が全然理解できず…。物語が進むにつれて世界観が把握できてくるのが、いかにもSFという感じ。
外界から隔絶した空間で、少年少女が力を合わせて困難に立ち向かう。『十五少年漂流記』とか『銀河漂流バイファム』とか、こういう作品が面白くないわけがない。


ジュブナイル的な楽しみ方もできる作品ながら、主題になっている「AIの進化に伴う人類存続の危機」みたいなハードなSF要素も兼ね備えた、バランスの良い佳作でした。
絵柄はポップだけど設定は重いところが『電脳コイル』を彷彿とさせました。霞が関霞ヶ浦を間違えるとか、随所の小ネタも面白かった。
終盤は設定が急に色々出てきてちょっと置いてけぼり感あったけど、SFアニメでこれだけワクワクしたのは久しぶり。歌でみんなを幸せにする某作品とかハマれなかったしな(
劇場で観たらよかったなあ、と思いつつも、地方民にとって前後編公開でしかも公開期間が短い作品は観づらいから辛い。そう考えたら、ネトフリでの配信はありがたかったですね。