矢野監督、4年間お疲れ様でした。今日は飲み会だったので一球速報で最終試合をチラチラ追っていましたが、皮肉にも「らしい」終わり方だったような…。
先日、NHKで放送されていた『うまくいかないこと ばかりだけど 矢野阪神・どん底からのラストデイズ』を観ました。
自分も開幕戦、悪夢のような逆転劇を観てから1週間くらい体調を崩してしまったのですが、矢野監督の心労がどれほどだったかと思うと…。
ナレーションの千秋にも「ミーティングが精神論ばかり」と言われていたのは笑いましたが、人柄の良さが伝わってきただけに、観ていて辛かったですね。
デイリー記者が言うように「矢野阪神はロマン采配」だったのだろうと思います。ここで打ったら、抑えたら盛り上がる、成長・自信に繋がる、という采配。
でも、優勝を目指すためには、勝つ確率が最も高い采配をしてほしい、そこにズレが生まれる。あの指摘は本当にもっともだと思ってしまった。
記憶には残るんだけど…というやつ。初年度の奇跡的なCS滑り込みとか、去年だったらビエイラからの逆転サヨナラホームランとか、ドラマは色々ありましたしね。
自分のように試合結果だけサッと確認するようなタイプのゆるいファンだったら、これでも盛り上がった試合だけ振り返って満足できるかもしれません。
でも、実際に球場に足繁く通ったり、中継を観ているファンからしたら、不満が噴出するのも致し方ないと言うほかない。難しいですよね…。
一方で湯浅選手のインタビューでも思いましたが、こういう「先生と生徒」のような関係の中で頭角を現した選手もいるわけで。
モチベーターとしては本当に優秀だったのだろうと思うだけに、非情にならなくてはいけない指揮官は大変だな…と思わされました。
個人的には、自分が野球を観始めた時は、ちょうど矢野監督が阪神でレギュラーに定着した頃だったので、タイガースの捕手=矢野、というイメージが強かった。
加えて、成人式の代表スピーチに来てくださったこともあり、ずっと好きな選手でした。それだけに、叩かれているのを見るのは辛いなと感じていたこともあって。
ひとまず、これで一旦は肩の荷が降りたと思うので、しばらくはゆっくりして、また何かの形で阪神に関わってもらえたら嬉しいな、と思います。
さて、来期は岡田監督が再登板するとのことですが、一体どうなるのか。不安は結構あるけど、ちょっとワクワクもしています。
YouTubeで岡田監督のトークを聞いているとすごく面白いので、果たして岡田野球が今の阪神で通用するのかどうか。来年は優勝争いしてほしいなあ。