適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

家族シアター

今月だけで何冊辻村深月読むねん、という話だけど、スラスラ読めてしまうからな…。もう少しカタい本もちょっとは読むべきか。


「家族」で起こる、ささやかな大事件。いま一番旬な作家、辻村深月の最新文庫。
息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。
「夢は学校の先生」という息子が憧れる熱血漢の担任教師は積極的に行事を企画。親子共々忘れられない一年となる。
しかしその八年後、担任のある秘密が明かされる(「タイムカプセルの八年」より)。家族を描く心温まる全7編。


「妹と姉」とか、「姉と弟」とか、「父と息子」とか…。家族の色々な関係を描いた7つの短編集。
紹介文にある「タイムカプセルの八年」は良かったなあ。あと「孫と誕生日」も。父親とか、祖父とか、そういう目線に共感しがち。そういう立場でもなんでもないのに。
女の子同士の複雑な人間関係は、実話ベースなのかも…と思わされるし、それが持ち味なんだろうな、とも。ホント、10代の人間関係ってめんどくさい。
公式の順番通りに読んだ割に、特に今まで読んだ作品に登場する人物は出てこなかったような?読みやすいから入門編ってことかな。次は『凍りのくじら』ですね。