シリーズ累計200万部を突破した“吹部”エンタメ小説の決定版!
北宇治高校吹奏楽部、久美子たちの最終学年の一年を描いた短編集がついに登場!
久美子たちは三年生となり、部長=黄前久美子、副部長=塚本秀一、ドラムメジャー=高坂麗奈の新体制で新たな北宇治高校吹奏楽部が始動した――。
久美子を慕う奏の視点で一年を描いた物語。大学生になった夏紀、優子、希美、みぞれの旅行を描いた「ドライブ」。そして、次の代の幹部が決まる「旧・幹部役職会議」と新しい幹部たちの「新・幹部役職会議」。さらには、ひょんなことから引退メンバーと現役メンバーが一緒に沖縄に行き、演奏をすることになる中編「未来への約束」など。アニメ3期の原作でもある本編・宝島社文庫『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編/後編』では描かれなかった部員たちの日常やコンクール後の話など、ファン必見のエピソードが綴られます。
小説シリーズを追いかけているファンはもちろん、アニメ3期を見ていたファンにとってもたまらない一冊です。
『最終楽章』の感想何書いたっけ、と思って検索したけど書いてなかった。こういう時に困るんだよなー。触れたものの感想は都度残しておかないと何年後かに後悔する。
奏の視点で3年生編の一年間を描いた短編集が良かったです。アニメ3期で株を爆上げした奏ですが、真由との関係性が清算されたのにはホッとしました。
その真由を形作った過去編…。まあ、ああいう小学生女子っていそうだよな、と思いつつも、やっぱり黒江真由という存在は「異形」だと再確認。悪意がないほうがあるより恐ろしい。
優子世代の変わらない関係性や1年生カルテットの過去編、久美子と秀一の関係性等々、本編で描ききれなかったところが補完されていて、良い短編集でした。
ただ、これを読んでしまうとアニメ3期は(もっと言えば『誓いのフィナーレ』もですが)尺が短いよなあ、と。2クールにするには長いにしても、せめてあと数話あればなあ。
本当に何度も書いてる気がするんですが、自分の吹奏楽部時代を無限に擦りながら楽しめるから、あの時頑張ってて良かったなあ、と。思い出の複利効果で一生食べていける。