適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

アイカツスターズ! ★★★★★★★★☆☆

自分の中で整理する暇がなかったので放置していたら終わって半月も経ってしまい、多分これ以上書かないと忘れてしまうので今更ながらつらつら書いておきます


まずいきなり何やねんって感じですが重要なことなので書いてしまうと、今作はシリーズを通してストーリーの本筋に惜しいところが多かったように思います。一言で言ってしまうと尺が圧倒的に足りていない。
特に2シーズン目のヴィーナスアークの登場に大量の尺を奪われてしまったのが痛かったですね。ドリアカはあれだけの尺があったからこそできたんだな、とあまり前作を持ち出したくはないけど思ってしまいました
エルザがあまりにも天才設定なせいで、結局「ゆめVSエルザ」みたいな構図に収束してしまったのも残念でしたね。他のキャラは本筋というかトーナメントにおいては大分割を食ってたように感じました


天才設定のエルザ、と書きましたが、「虹野ゆめ」という主人公も同じくらい天才設定ですよね。2期ではあまり触れられることこそありませんでしたが「謎の力」に代表される主人公補正。天才VS天才。
キャラクターとしては好きだし声もとても可愛いと思うんですけど、アイドルアニメというジャンルにおいて主人公が天才というのは説得力に欠けると感じてしまうんですよね。あ、でも真昼も割と天才寄りか(


翻って、自分がアイドルアニメが好きなのは、「物語」をわかりやすく感じ取れる、というのが1つあるんですよね。主人公が紆余曲折を経て、仲間と切磋琢磨しながら人気アイドルへの道を一歩ずつ歩んでいく…
妙味はその歩んでいく過程にこそあると思っているので、才能と隠れた力が開花して勝ちました、という話の持っていきかたには抵抗を感じてしまう。特に勝った相手が才能もある努力家だったとしたら尚更です。
…まあ何が言いたいかというと、桜庭ローラというキャラクターがアイドルアニメ的にいかに素晴らしいキャラか、ってことなんですけどね。本筋関係ないところでは勝つのに大事なところではことあるごとに負け、
それでもくじけず努力し続ける。多分あおい姐さんが視聴者はみんな好きなのと同じでローラは視聴者みんなが好きなキャラクターだと思いますが、自分も例に漏れず好きなんですよね。86話は屈指の名作回だと思ってます。
だからこそ、ローラの努力が報われ、活躍するところまでをもっと見てみたかった、というのが正直なところなんですよね。ローラだけじゃなくあことか他のキャラクターもそうなんですが…最終話で各国代表として
出てくる描写がありましたけど、あれこそ過程から見たかったです。100話しかないばかりに…100話「でも」短いんですよね。まあ100話あってもてんで話をまとめ切れてない作品とかありますけどね。ガンダムSE(ry


長々と気になったところを書いたせいで好きなのか嫌いなのかよくわからない感じになってますが、2年間楽しんだのは間違いないですし、本筋に絡まない所でのキャラクター同士のエピソードはとても良かったです
ゆめとローラの関係はもちろん、あこ、真昼、小春との友情、あこときらら、ゆずとリリエンヌ…思い返してみるとアイドル同士の関係については割と描かれてましたね。むしろ合間合間の話に好きな回が多いかも?
あと、三角関係についてももうちょっと掘り下げてもらえればなあ、とも思ったんですがこれも尺不足か…M4の残り一人がきららに寄っていってキャラを立てようとしてたのは最早何だったんだろうか、という


とまあこれだけ出てくるのは好きな作品だったからなんでしょうけど、やっぱり終わってしまうのは寂しいですね。また新シリーズが始まるので、そっちも楽しめたらいいんですが…まだ1話しか見てないしなんとも言えない
キャラクターが好き、とストーリーが自分好み、ってのは別の尺度なので、どうしてもこういう評価になってしまうんですよね。この辺は同じく完走した人ともちょっと話してみたら面白いかもしれないなあ