多少勉強ができるくらいではどうにもならないことがあることに気づくのは思春期あるあるだと思いますが、「人間の脈絡のなさを舐めない方がいい」はそれを端的に表した表現ですね。
恋愛に興味ない系イケメンが次第に杏子に惹かれていくメインストーリーはそこそこ面白かったし、後半、統合失調症のストーカー女が出てきてからも急展開でしたね。
父親とか、祖父とか、そういう目線に共感しがち。そういう立場でもなんでもないのに。
前半で他愛のない日常を描写してから、その喪失を描くことで、日常の愛おしさを強調している、ということでしょうか。多分、原作の意図もそういう方向なんでしょう。
「淡い恋と友情」よりは、島で暮らす人々と、島に移住してくる人々の関係とか、特殊なコミュニティの閉鎖性とかが本筋だったかも。
若者たちが「未来向きの今」を感じられるような前向きなファンムービーだったと思います。
あまり好みの作品はないかもですが、いい意味で予想を裏切ってくれる作品が出てくることに期待。
あまりイベントには顔を出せない気はしますが、今年も細々と応援していきたいと思います。
コウちゃんのデビュー作ということで、いかにもラノベらしい尖り方をしており、「あー、確かに子供の頃に読んだらハマるかも」と思いました。
骨子にはデイビッドとルーシーのボーイ・ミーツ・ガールがあるので難解でもなく、アクションシーンの作画は流石のトリガー。話題になるのも納得でした。