アニメ感想
コミュ障や見た目のコンプレックスごと肯定してくれる存在の大切さ、と文章にすると陳腐だし、実際、非現実的な展開はあまり起こらない、ひと夏の淡い恋物語。
圧倒的な映像美がこの作品最大のストロングポイントではないでしょうか。特にパルクールシーンの躍動感。流石『進撃の巨人』のWIT STUDIOだなと感心しました。
継続視聴の作品も含めて、合計20~25作品くらいになりそうかな。
特に面白かったのは『パリピ孔明』と『であいもん』の2強。次点で『トモダチゲーム』『ラブオールプレー』かな。
観た中でランク付けするなら今期は『平家物語』『高木さん3』の2強で、その下の6作品は毎週楽しんで観ていたかな。それ以下はやや惰性だったかも。
まだ全部は観終わっていないのですが、とりあえず最後まで観たものだけ。
最終回のラストシーンの後の描写については、期待した通りというか、張り詰めたような緊張感でワクワクしました。これを観るためにお金と時間を使ってるわけですからね。
「いまを生きる」というテーマが押し出されており、明確な悪がいない作風もそれはそれで良かったのですが、その反面、縦軸の弱さを感じてしまったなあ。
とりあえず喋り倒そうとするうらら、テンパって滑りまくるのが逆に面白いはなび、器用にボケとツッコミをこなすいなほ。バランスが取れているのかは分からないけど、良いトリオだった。
チェックした33作品の中から早急に取捨選択していかねば。
始めて合奏した時の、あの感動。それがこのアニメの中に表現されていて、それが今作のほぼ全てではないだろうか。
続編の『鬼滅の刃』『高木さん3』は安定、新規だと『平家物語』が1番で、全体的にオリジナルアニメはそこそこ観られそうな印象でした。
昨年の冬クールがかなりの豊作だったし、今年も少しは琴線に触れる作品あるといいなあ。
この作品を簡単に総括するなら「ジェネリックアイカツ」と表現するのが一番わかりやすいかな、と。
エンディングがBUMP OF CHICKENなのに驚きました。多分、ハマった世代が親になって、子供と観に来たらハマる想定なんでしょう。
個人的には『鬼滅の刃』の劇場版よりも映画単体としての完成度は高かったと思います。期待値以上。
2022年も、面白い作品に巡り会えますように。
今年は見事に女学生が並んでいるので、失われた思春期への憧憬が表れているのかもしれません。
年末に溜めると書くのが億劫になりそうなので、観終わったものから少しずつ。
言わんとすることは理解できるけど、勢い任せなところが見受けられるので、『リメンバー・ミー』とどうしても比べてしまうんですよね…。
何度も何度も書いているのですが、日常系アニメでありながら、変わりゆく日常を描くことで、逆説的に日常の大切さを実感させてくれる今作が大好きです。
まとめると「テーマは悪くないしコラボも上手くできていたけど、子供向けアニメ映画の尺には物理的に収まらない厳しさが垣間見えた」というところでしょうか。
今作の最大の魅力は「制作陣の絶妙なバランス感覚からくる、分かりやすい面白さ」なのではないかな、と。
現実と虚構の曖昧さ、と書くと、どうしても「難解なのでは?」とか「単純な面白さに欠けそう」みたいな印象になりがちなのですが、今作は全くそうではないのが素晴らしい。
5人になったことで、個々のキャラクターの関係性のウェイトが相対的に上がっており、特に可可とすみれの掛け合いは楽しく観ることができました。マイベストは10話。
続編を除けば『王様ランキング』『プリマジ』『サクガン』『先輩がうざい後輩の話』『電池少女』辺りは期待できそう。
秋クールは例年通り数が多そうだし、果たして何作観られるやら。
1部よりもアクションシーンが多くて見応えがあり、1部以上に映画館で観た意味がある作品でした。
キャラクター文芸をしっかりやりながら、スチームパンクの雰囲気も楽しめる。
雄大な仁淀川、ひなびた土讃線。照りつける日差しに、湿度が高そうな雨。映画館の大きなスクリーンで「夏」を体験することができる、アトラクション的な要素が、1つの長所ではないかと。