適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

キミキス pure rouge ★★★★★★★★★☆

評判が芳しくないので敬遠してましたが、見始めたら止まらなくなるほど面白くて三日で全2クール見終わってしまいました。どう考えても名作でしょ…


自分がギャルゲー原作アニメの限界だと常々思っているのは、ゲームだと各々攻略対象のヒロインに絞って話が展開されるのに対し、(往々にして1クールの)アニメ版だと
誰とくっついたんだかわからないような申し訳程度の所謂“当番回”を繰り返してよくわからないうちに終わる、ということが多く、単体だと原作の販促以上の価値のない
作品になりがちだ、という点なんですよね。これを回避する手段として、例えば『アマガミ』や『ヨスガノソラ』みたいにルート毎に数話で区切っている作品はありますし
その手の作品はまだ見るべきところはあるかなとは思いますが、それでも一ヒロイン辺りに割ける話数は全話の何分の一かになってしまうので、感情描写の積み重ねが大事な
ブコメ作品としてはどうしても厚みのないものになってしまうという…折角のギャルゲー原作なのに過程を描くのと多くのキャラクターを描くのが両立できないジレンマを
解消するのって難しいと思うんですよね。…あ、後は他にも『ましろ色シンフォニー』みたいに斜め上に着地するような意外性のあるアニメも好きですがw


前置きが長くなりましたが、今作は画期的な方法でそのジレンマを解消しているのがすごいです。というのも、主人公をオリジナルで二人に増やし、その二人に別々の
ヒロインとの恋愛をさせる、というものなんですね。しかも2クール続けるわけですから、出会いから試行錯誤を経て結ばれるまでを非常に丁寧に描写することができる、という
更に主人公と同居している幼馴染の摩央もまたオリジナルキャラのイケメンと親交を深めていく、という…更に、明日夏が一輝に惹かれていく様子も十分な尺を取って描かれて
いるので、実質「光一と結美」「一輝と瑛理子」「明日夏と一輝」「摩央と甲斐」という四組の恋愛模様が同時に見られる、群像劇ラブコメ作品なんですよね。天才的な発想だ…


あじゃあ何故世間的に評判が悪いんだ、という話ですが、もちろんオリジナルキャラがW主役とか、上に挙げたキャラ以外のヒロインは完全に賑やかしになっているとか
要因は挙げられるんですけど、やっぱり最大の原因というかどう考えても擁護できないのは「最終回がひどい」という点じゃないかな、と思います。先に挙げた四組のうちだと
「一輝と瑛理子」「明日夏と一輝」については文句なく面白かったですし、「摩央と甲斐」についでも割と楽しめたかな、とは思うんですが、本来群像劇の中心に位置するはずの
「光一と結美」、つまり主人公カップルのオチが最悪すぎましたね。尺が足りなくなったとしか思えないのですが、最終回の後半10分くらいになっていきなり「僕が好きなのは
摩央姉ちゃんだって気付いたんだ!」とか言い出して結美と別れたのには「…!?」としかなりませんでした( いやお前それまで仲良さそうに転校前最後の想い出作りとか
言って学園祭一緒に回ってたやんけ、っていう…確かにそこまでにも摩央を気にしている描写こそありましたけど、それが恋愛感情だとはとても読み取れるような演出では
なかったですし、摩央から光一への想いの描写は一応説得力があっただけに最低クズ男にしか見えませんでしたねw特別編でフォローあるのかな、と思ったらまさかの
サブヒロインにまるまる一話スポット当てた誰得な話だったし流石に結美が不憫すぎる…そこまでが面白かっただけに最終回がひどいってのが本当に惜しいと思います


個人的には自分が好きな『とらドラ!』にも決して負けていない恋愛アニメだと思います。結末以外は上質なラブコメなのでやっぱりもう一度言いますが本当に惜しい(
自分はやっぱり摩央姉ちゃん派ですかね。結局ああいうポジションのヒロインを好きになってしまうのは何年経っても変わらない…池澤春菜さんも最高ですしね(結局そこ