適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

スクライド ★★★★★★★☆☆☆

何年か前に見ようとしたのですが、どうにも合わなくて4、5話辺りで見るのをやめてしまっていました
で、やっぱり評判がいい作品だし最後まで見てみようかな、と興味が湧いて見ることにしたわけです。ありがとうバンダイチャンネル


まず個人的な印象だけ先に書いてしまうと、確かにそれなりには面白いけど世間で持ち上げられてるほどじゃないのでは?というのが正直な感想でした
とにかく暴力に訴えて全てを解決していく、というカズマのスタイルはどうにも受け入れがたかったです。ただの喧嘩好きなんじゃないか?という疑念はぬぐえませんでした
別に共感できないからつまらない、と言いたいわけではないんですが、考えなしのキャラを中心に据えてるせいでストーリー自体が薄いものになっている気がするんですよね
「燃えアニメ」の代名詞的に語られることが多いですが、陳腐な表現で恐縮ですが「戦う理由」があるからこそ“熱い”キャラクターは魅力的足り得ると思っているので
カズマには君島を殺されたりかなみがさらわれたり、という事情はあっても、最後は「喧嘩がしたい」という非常に自己中心的な理由で戦っていたのが受け付けられなかったですね
キャラクターの戦う理由に説得性があるからこそ熱さが感じ取れると思うので、その点では雰囲気だけ熱いけど中身はあまりない、という作品だったな、と…


…とまあ、ストーリーにはあまり魅力を感じられなかったので言いたい放題書きましたが、その分、キャラクター、特に脇役はとても魅力的でした
君島やシェリスは言わずもがな、もちろんクーガー兄貴の格好良さはたまらないですね。主人公達が考えなしな分、魅力的なメンターとして描かれていますね
かませかと思っていたビフが後半で重要な役割を果たすとか、随所の名言や格好良いセリフ回しとか、魅せる構成は流石といったところでしょうか
それでも、ラスボスの小物感はどうにかならなかったのか…w白鳥哲さんの怪演はすごくよかったけどあっさりやられすぎて作品全体のスケールまで小さく感じてしまう(
昨今の萌えアニメとはまた違った意味で、キャラクターもののアニメだったと思います。サブキャラクターの一人一人に至るまでこれだけ個性的なアニメも珍しいのではw


結局、これはもっと若い時に見るべき作品だったのかもしれませんね。とにかくアツい!考えるな、感じろ!という作品を純粋に楽しむには年を食いすぎた感が…
なぜガン×ソードは楽しめてこれは駄目だったのかを考えるとキャラクターの好みという部分も大きい気がするので、まあ自分には合わない作品だったんでしょうね